日々の重さ
先日、46年振りにひょんなことから、経済学部テニス部後輩のM君が自宅を訪ねてくれました。
ほんの少し見覚えがありましたが、「学生時代あまり話したことはなかったね」というと、彼は「恐れ多くて話など出来ませんでした」と。
別に私など大したことはなかったのにと思いながら当時を振り返りました。
そうなんです。40年以上前の4年生と1年生の間柄の体育会だからです。
近況を聞くと大変驚きました。
49歳の時に大腸癌に罹患し手術。当時の10年生存率は30%しかなくて死を覚悟したとのこと。
お子さん3人が独立されてからは、やりたい事を思い立ったらすぐに実行するようにしているそうです。
奥様と二人で自家用車で東北まで旅行し、楽しさと充実感を味わうことが出来たと。
両親が入居するホームから「運営懇談会の議事録」が送られてきました。
現在55名の入居者に対して、スタッフの数が70名と記入されていて、先ず大変な職場だと感じました。
詳細な内容を見て愕然としました。
入居者の平均年齢が77.9歳。男性18名、女性37名。
平均年齢の若さ以上に驚いたのが、92歳の母親は「要支援 1」で一人しかいない最も軽いランク。
後2か月で94歳になる父はその次のランクである「要介護 1」も4名しかいないのです。
何と最も多いのが「要介護 5」の一番重いレベルの人が24名。
真ダムのテニス仲間のご主人が心筋梗塞で亡くなられました。62歳の若さだったそうです。
また別の観劇仲間の知人は、70歳にして突然病に侵され入院して半年以上になるそうです。
改めて人生いつ何時何が起こるか分からない事を、身近に且つ強烈に思い知らされました。
残りの人生19年などと考えていた自分の甘さを知りました。
先のことは誰も分かりません。一番の対応策は日々を大切に生きること、それも出来れば楽しく。
『一日一生』(あせらず・あわてず・あきらめない)。