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難航していた2022年度の最低賃金をめぐる協議が、全国平均の目安額を31円引き上げることで決着しました。
この31円は過去最大の引き上げ額です。
最終的に九州全域で決まった最低賃金は、1時間当たり900円(昨年比30円アップ)の福岡県がトップ。
それ以外の九州各県は800円半ばといったところです。
私は引き上げには賛成です。引き上げることによって韓国のように雇用を減らす動きが出るという意見もあります。
それでも、ドルベースで見た世界の中の日本の賃金はやはり安すぎると思います。
この事実は経営者にとってはかなりのプレッシャーとなります。
必然的に労働分配率(人件費÷総利益×100)が上昇するので、今まで以上に付加価値を出す必要があるからです。
これが出来ない経営者は、人を雇えなくなるのです。
私は随分前から、この最低賃金はいずれ1500円まで上昇すると踏んでいました。
そのための施策を行ってきたので、何ら問題も感じません。
これでより一層競争力のある会社が生き残れ、最終的には自社が強くなれるのです。
二輪業界では、賃金の話になるとついつい同業者間の話に終始します。
私は全く意味がないと感じています。
取り敢えずは、全業種平均を超えることを最低ラインとして、更に他業種が羨む賃金迄持っていくことが理想です。
労働分配率を40%まで抑えながらも、最低賃金は3000円くらいまで平気で耐えられる体制作りが急がれます。