どの業種でも
2022年8月12日(金)に魔ダム家の菩提寺へお参りに行きました。
そこには魔ダム家一族が納骨堂に収まっています。
お堂の中には、過去の寄進者氏名に岳父の名前があります。
読経をしてもらった後に若い2代目の住職と話をする機会に恵まれました。
彼は今年39歳。やっと門徒全員の名前と顔が一致したとのこと。
その彼の悩みが、このお寺が築59年になり、色んな箇所が老朽化していて、且つ地震対策もしなくてはならず、かなりの費用が掛かりそうとのこと。
私なりにいろんな質問をぶつけ、彼へアドバイスを行いました。
先ず、想像の段階を一時も早く抜け出し、具体的な数字を把握すること。
RC構造の3階建てなのですが、専門家に見てもらい、後何年耐えられるのか?
次に10年単位で補修費用はいくらかかるのか?
全部建て替えればいくらかかるのか?
その度に彼の返事はああでもない、こうでもないといったものでしたので次の一言を言って、私から会話を打ち切りました。
「準備することに早すぎることは無い。取引銀行や寺の本部と打ち合わせに動くこと」
宗教法人には税金がかかりませんが、そのようなレベルの収入は無くて、何とか幼稚園事業でお金を回しているとのこと。
世襲の宗教法人ほど良いものは無いと私は思っていましたが、最近の人々の寺社離れはかなりの数らしく、厳しい世界のようでした。
経営の観点から考えると、どの業種も楽なものは無く、旧態然としたままの経営ではいずれ衰退する事例を見た気がしました。