鮎
どちらかというと、肉よりも魚派の私です。
その中でも鮎が大好物です。
幼い頃父の仕事の関係で長崎県の対馬に住み、家の近くの川で鮎を取って食べていたことを思い出します。
ところが、この鮎、魚屋さんやスーパー等ではほとんど売っていません。
たまに見つけても、養殖ものなのです。
私はあまり食通でないので、天然物と養殖物との区別はつきません。
ところが鮎だけは、焼いたときの香りの強さや、噛んだ時の弾力や、お腹の卵等、明らかな違いを感じるのです。
先日、毎年お世話になっているY氏に、期間限定の食事処を予約してもらい、希少な天然鮎をご馳走になりました。
一般的な鮎の3倍くらいの大きさの天然ものなのです。
それを3匹も頂き、ただただ至福の限りでした。
残念なことに、このような大型のものは年々少なくなっているそうです。
囲炉裏で炭火の元に遠赤外線で焼いていく。
何とも贅沢な時間を過ごしました。
毎年押しかけてご馳走になっているY氏ご家族には、感謝してもしきれません。
このように、香りや味で過去の記憶が呼び覚まされる心理現象を『プルースト現象』と呼ぶとのこと。