たわいない出来事

書道教室からの帰り、バスに乗りました。

冷房の効いた車内に7,8人。人々を観察した後、風景をゆっくりと眺めていました。

4つ目くらいのバス停での出来事。

 

優に80歳を超えると思われる老婆が、停まったバスに手押し車を押しながら近づいてきました。

はっきりと乗るそぶりもしないので、運転手も悩んだかもしれません。

それでも乗車ドアを開けて待っていました。

 

ドアの直前に来て乗る意思が分かりました。

私は直ぐに運転手側の席から立ちあがりました。

同時くらいに40歳前後と思われる婦人が私の反対側の席からドアへ。

 

私が歩道まで降りて、手押し車を手に持ち、老婆をゆっくりとステップから上げると、その婦人がすぐそばの席まで手を引いて着席させてくれました。

久し振りに「小さな親切」をしました。

大して品行方正でもない私は、こういう時だけは悩まずに直ぐに行動できます。

 

88歳以上の親を3人も見ているからでしょうか?

それとも冷静に将来の自分の姿を思い浮かべているからでしょうか?

この様な婦人がいることに、やはり日本の良さを感じます。

たったこれだけのことですが、一日中充実した感覚が有りました。

 

 

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