活気づくはずだ

最近、二人の若者に相談を受けました。

一人は38歳の歯科医、もう一人は43歳の不動産業。

 

歯科医の彼は難関国立大学出で、学部の病院に残っても、大手の他の病院勤務でも良かったほどの人物。

その安定を捨てて、1年半前に独立。

全国でも人口10万人当たりの歯科医の数で1、2位を争うレッドオーシャンの福岡市での開院です。

 

彼の質問は、休むと怖くて仕方ないということと、借金は早く返した方が良いのかという質問でした。

「休むと怖い」というのは、真剣に真面目に仕事をしている証拠、32年続けている自分も毎日怖いと返答。

外食する時も、一番安いものを頼むし、席数や単価からその店の経営を想像している旨の話をしました。

50歳になるくらいまでは休まずに働けとアドバイス。

 

どうして借金を早く返そうと思うのか質問。

すると、お客様がどんどん増えて軌道に乗りキャッシュに余裕が出てきたとのこと。

 

「2年経たずに軌道に乗るとは、凄いことだ」と褒めました。

借入金利を聞くとかなりの低金利でした。

「借金を恐れる気持ちは重要。しかし、今の金利なら期日通り返し、余裕のキャッシュは定期積金にするのが良い」と返事。

付け加えて「期日前に返しても銀行は評価はしないし、利息収入が減る分だけ嫌がるもの」とアドバイス。

 

「キャッシュを持っていないと、自分が怪我をしたり、病気になったりしたときにストレスがかかりすぎる。

利益が出だすと、ほとんどの人が生活のレベルを上げる、これが失敗のもと。

経営には必ず波が来るから、最悪を想像しながら経営することがベスト」とアドバイス。

照れたように「実はすでに上がってしまった」と反省していました。

 

難関市立大学での43歳の彼は、大手不動産会社の管理職。

営業の歩合制の時は、やる気も出て給料もそれなりにあったが、管理職になり歩合制が無くなり収入が減ったことが原因の一つでした。

大手の看板が無くなった悲哀を感じる時が来る旨注意しました。

億円単位のビジネスをしていたのに、月に6万円の事務所を借りるにも親の連帯保証を要求されそれは感じたとのこと。

 

税制を考えた場合「資産管理会社」を作って株を持たせた方が良いかとの質問。

億万長者になるまでは考えなくて良いと返事。

 

特に不動産は大きなお金が動くので、『信頼』がキーワード、そこから、不動産管理等のサブスクリプションで経営を安定させなければ日々の生活にも窮する事となる旨アドバイス。

 

二人共への共通の箴言。

『猛烈に仕事をすること、その分だけ成功する確率は上がる。成功したと思ったとたんに衰退がはじまる。常に怖さを忘れないこと』

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