1つの時代が終わった
2026年2月25日(水)午前9時半に取引銀行の支店へ行きました。
自分が持っている中で最高級のスーツ、シャツ、ネクタイを締めて。
昨年からノーネクタイとなっている支店のなかで、スーツにネクタイ姿の支店長が出迎えてくれました。
「今までお疲れさまでした。これからもきちんとフォローさせていただきます」
担当者から、新札の束を数束受け取り、丁寧に鞄に入れて帰宅。
かなり雨が降っていました。
普通は雨の日は運の悪さを感じるものですが、当日は違っていて、まさしく干天の慈雨となっていました。
福岡市は、ここ数か月間の少雨でダムの貯水率が大幅に低下していて、危機的状況だったからです。
やはり私は運が良いと思いました。
帰宅して、新札の束をほどき、それぞれの袋に分ける作業をしていると、午前10時半頃デパートの外商が、重い荷物を持って車で自宅に来ました。
「時間までに間に合って良かったです」と。
頼んでいた品々を置いて帰っていきました。
真ダムは昼食用のカレーを昨晩から仕込んでいました。
午前11時15分頃、最長期間勤務のT君とM君が車で来てくれました。
先ずは、この二人が来てくれてほっとしたというのが実感です。
その日は、私が採用して10年以上も勤務を続けてくれているスタッフのそれぞれに、私が引退する前に感謝を述べることにしていたのです。
敢えて、店休日にして、無理してこなくて良い旨を言い含めて、息子達に13人に声をかけてもらっていました。
私は自分を試したのです。
貴重な社員の休日に、私が感謝の言葉を述べることくらいで、私に会いに来てくれるのだろうか?
7人でも来てくれれば良しとしていました。
嬉しかったですね!!
13人ともに来てくれたのです。それも手に手に色んなお祝いの品物を携えてきてくれたのです。
私は常に感謝は形に表さないと相手に伝わらないと思うタイプです。
今回も、会社創立30周年記念の時のように、「金」をプレゼントするつもりでしたが、最近はブームで少量の「金」は売ってくれません。
そこで、現金を支給することにしたのです。
13人分への感謝を込めての現金を、ポケットマネーで準備した次第です。
あくまでポケットマネーでしたから、来ない人がいたら縁がなかったとその人にはやらないつもりでした。
その時は、残ったお金で夫婦で豪華旅行に行こうと。
真ダムは、メンズの高級コスメをデパートに発注していて、それを当日手渡したのです。
創業してから丸39年経ちます。
その間に、数えきれないくらいの人々が会社を去っていきました。
そのような中で、吹けば飛ぶような小さな会社と私を信じてここまでついてきてくれた社員には、心の底からの感謝しかありません。
これからも、息子達を助けていただき、会社を継続させてもらいたいものです。
全員が帰った後で執務室に入り、ゆっくりと椅子に腰かけました。
窓から薄暗い公園を見つめながら「一つの時代が終わった」と感傷に浸りました。
起業してから39年間、良いことも悪いことも、それこそ色々ありました。
振り返れば、「充実した年輪を築けた時代」といえます。
これからは、平民ですけれど、『ノブレスオブリージュ』を目指して、社会貢献に注力したいと思います。
