レストランの片隅で

私が次男と一緒に走り回っていた間に、魔ダムが店舗の経理をしていました。

夕方頃その店に帰ると、彼女が昼食を取っていないというではありませんか。

つくづくよく働く女性だと感心します。

 

この疲れたまま帰宅して夕食をこしらえてもらうのは気の毒と思い、自宅に近い「ロイヤルホスト」へ。

私は夕方に次男と久し振りに「福ちゃんラーメン」の大盛りを食べていたので、オニオングラタンスープとパフェを、彼女は肉とホタテの定食をオーダー。

 

出てくるまでに少し時間が掛かりました。

我々の席は一番奥まった場所で、4人掛けのテーブルを1つ挟んでその横に80歳前後の男性老人と50台前後の女性の二人。

会話が漏れ聞こえてきました。

 

老人:癌やった

女性:うん、ステーキでも食ぶんね。そうそう、私お金降ろしてこんかった。1000円しかない。

老人:おれは、6千円

女性:カードが使えたらよかけん。すみません、ペイペイ使えますか?

 

やっと我々の食事が来て、魔ダムも一息。

私は、この店の定番「オニオンスープ」に舌鼓を打ちながら、数か月ぶりのパフェを堪能しました。

 

色んな人がおり、その人それぞれに色んな人生があります。

喜んだり、悲しんだり、悩んだり、発奮したり、そのどれにも客観的な優劣は存在せず、自分の観念でしか「幸福」や「不幸」は感じ取られないのです。

そうであるならば、どうせ人生1回きりです。

失敗や挫折、苦悩を感じても、明るい未来と希望を信じて、日々過ごす方が楽しいのではと感じた夕食時でした。

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