当たり前が喜びに

ここ数か月忙しく、極端に運動不足の事は

既述していますが、このことは、身体にも精神にも

かなりダメージがあります。

 

小学生時は野球部、中学生時は軟式テニス部

高校生時はラグビー部と空手道場、大学生時は硬式テニス部

社会人でラグビー部と硬式テニス部、というように

私の人生は運動と共にありました。

 

その様にして造られた身体は運動をしなくなると、

運動を全然してこなかった人より

返ってかなりの変調をきたし出します。

 

昨年頃から、長く歩くと右腰骨が痛くなり

ふくらはぎが攣りそうになります。

足裏も肉離れのようになることもあります。

 

先日、私の愛車が4回目の車検になりました。

9年間で144.000㎞。購入時から現在まで1回も故障せず

満足度も最高のままを継続中です。

 

車を預けなければならずに、担当のY君が気を利かせて

台車を準備してくれていました。

しかしその時ふと頭をよぎったのが、運動不足解消のために

歩いて帰ろうという思いでした。

 

驚くスタッフの方々の視線を背中に感じながら

そのディーラーを後にしたのが午後5時55分。

常に持ち歩く鞄を肩から背中にかけて歩きに集中。

 

長丁場なので、ゆっくり、大股で、一歩一歩

地面を確かめるように歩き続けました。

途中で金木犀の香りが何度も鼻をくすぐり

妙に、生きている実感を再認識させられました。

 

自宅に着いたのが不思議なことに、ちょうど1時間後の午後6時55分。

スマホで確認すると歩数は約9500歩。

どこも痛みを感じずに、肉離れも、痙攣もありませんでした。

下着とシャツは汗で濡れましたが、何とも言えぬ

心地よさと、たったこれだけの事ですが達成感を覚えました。

 

普通に歩くことが当たり前で、意識もしなかったことに

これほどの喜びが湧きあがるとは

不思議な感触でした。

 

 

 

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