穏やかという幸福感
4月4日は二十四節気の「清明」でした。
読んで字の如く、清らかで明るいすがすがしい季節を
表しています。
強すぎない太陽の光に、程良い風の暖かさ。
拙宅の庭を下駄ばきでゆっくりと廻っていても
緑や赤、白、ピンク等の鮮やかさが目に留まります。
門を開けて表に出ますと眼前の光景に目を奪われました。
公園に7~8本植えられている老木の桜に
ほんのりと淡いピンクの花びらが一斉に開いていました。
翌日から、雨と風が強くなるという天気予報がとても恨めしく
感じられました。
この季節はやはりいいですね。
寒さに耐えてやっと咲き始めた桜の花も
満開になると同時に、風と雨で一瞬に散り始めます。
はかなさの代表格です。
それでも、その桜を見ていられる数日間だけは
穏やかという幸福感を、十分に味わえるのです。