時代に逆行
ここ数日の日経新聞に、飲食を全国展開している
二つの会社の記事が掲載され
同じ内容でしたので目に留まりました。
「梅の花」と「プレナス」がそれです。
これからの店舗は従来よりより小型化するというもの。
「梅の花」は3割、「プレナス」は2割も狭くするそうです。
理由はいたって簡単。
広い店舗を造る十分な敷地が見つからない、
見つかったとしても賃料が高過ぎてペイしない。
スタッフが集まり難く、且つ人件費の高騰が急。
経営者ならば、殆んど固定費であるこの二つの勘定科目を
削減するのは当たり前。
弊社の各店舗は土地を自社所有をせずに、
「最適な小型店舗を最少の人数で経営する」という
私の長年の経験と時代背景を読み解いたうえでの
ビジネスモデルでした。
小型店舗のコンビニだけが成長し、大型スーパーが
凋落の一途の現実を見れば一目瞭然なのです。
ところが我々二輪業界のメーカー政策は、今頃になって
これとは真逆、時代に逆行した「大型店舗に多くの人数」を
造ろうとしています。
更に在庫回転率が急激に悪化するにも拘らず
店頭にかなりの新車の数を買い取りで
置かせるのが肝です。
販売台数が著しく伸びている「レクサス」が
広くて豪華なショールームに新車は4台位しか展示していなくて
且つその何倍もの数の良質中古を展示しているのに・・・
あまりに小売や整備の現場を知らない
また経営感覚のない、イメージ先行で
先の読めない人達の考え方です。
弊社はメーカーのトップディーラーとしての立場から
今回の指示には一番に従い、他店のモデルになる店舗を
大きな借金をして必死で建造します。
この政策が、暗礁に乗り上げる事がない事を祈るばかりです。
最悪時の対策も、同時に打っておかなければならない
難しさは増すばかりですが、この事は
経営者として当然の責務なのです。