経営のヒント

先日NHKの特集で、イチローの3000本安打達成の偉業が

彼の独白形式に科学的分析を加えながら放映されていました。

 

その中から私が共鳴したことが3つありました。

1.人に笑われることを達成してきた自負がある

2.強い身体を造るとは、普通の人が考えている硬く・大きくの真逆

3.打率を追うのではなく打った数を追う

 

「1」については言わずもがなです。経営においても

成功者の殆んどがこのタイプで、私自身も常に心掛けていることです。

簡単に言えば人と同じことはしない、異端を恐れないということ。

 

「2」については、彼の考えは柔らかな身体を造ること。

杉やその他の木が台風で折れることはあっても

竹が同じようになることはありません。

鉄筋とコンクリートの量を増やすより、基礎に

ゴムを用いて力を吸収させる「免震構造」に高層ビルはなっています。

 

私が一番二輪業界の経営で参考にになると思ったのが、「3」のことです。

彼曰く、打率を追うと打席に立ちたくなくなることがある。

打った数を追えば、いつも打席に立ちたくなるというものでした。

 

私は弊社7店舗とコンサルをしている外車系2店舗の経営内容を

つぶさに観察していますが、私が見る場合は

売上高の推移と粗利率の変化です。

 

売上高が減少を始めると一時的に粗利率は上がります。

そのまま売上高が低迷すると粗利率まで普通になって行き

赤字化します。

 

外部のコンサル等もお金を残したいなら、

売上高を追うべきではないとの風潮があります。

これは我々のような小企業には絶対に当てはまりません。

10回打席に立って5回ヒットを打つより、30回打席に立って10回

ヒットを打つべきだからです。

 

私と違って現場の店長は「売上台数」と「修理伝票の数」を

常に意識し、伸ばす工夫をするべきなのです。

つまりそれは、お客様の数そのものだからです。

 

5台で500万円の売り上げよりも、10台で500万円の売り上げの方が

粗利率は向上してくるし、経営も安定してきます。

 

私の経験則では、スタッフ一人当たり(女性事務員は除く)

『5台以上の販売台数と40枚以上の修理伝票』があれば

確実に黒字になります。

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