翳り
先日の東京モーターショーで感じたこと。
華やかさと熱狂が、ほとんどないというものでした。
何故か、よく見て考えてみますと、
先ず、普段は見られずに、冷やかしでもショールームに
行けないような、輸入車の展示がありませんでした。
例えば、フェラーリ、ランボルギーニ、マセラティ、ロールスロイス
ベントレー、アストンマーティン等です。
おまけに、我々が興味の中心である、バイクの輸入車も
殆んど展示がありませんでした。
外資系はとてもシビアです。
上海のモーターショーには出店しても、日本にはしないのです。
日本の経済力に限界を感じているのでしょう。
何故急にそんな風になったのでしょうか?
単に少子高齢化や新興国が日本の技術へのキャッチアップを
進めたなどではないと思います。
単刀直入に言いますと、政治と風土が悪いと思います。
私が脱サラした30年ほど前は、まだ、リスクを取って
勝負をする人がお金持ちになることを礼賛する空気がありました。
所得番付等が公にされ、上位の人に憧れ、いつかは
成功して豪邸とフェラーリと、所謂ジャパニーズドリームがありました。
最近の私の年収と取引先のヤマハや銀行、損保の人のそれを比べると
私より15歳ほど年下の人と私が同額くらいです。
このようになると、転勤もなく民間より僅かに少ない年収の
公務員ばかりに人気が集まるのです。
するとどうなるのか?
ギリシアの現状がその事を端的に物語っています。
当然、私は息子達や各店長に夢を与えるためにも
何らかの形で年収1億円は遥かに超えるつもりです。
昨年来の日本の富裕層をターゲットにした増税は
ポピュリズムそのものの政治で、今後より一層
日本の経済は翳りが増すと思います。