慧眼
(けいがん)と呼びます。
広辞苑によりますと「物事をよく見抜くすぐれた眼力」です。
一昨日、東京ヤクルトスワローズの石川投手が勝利投手になり
11度目の二桁勝利という、現役投手では最多の実績をうちたてました。
石川雅規、秋田県出身、1980年1月22日生まれ
167㎝、73㎏、青山学院大学卒。
天邪鬼のせいか、団体スポーツにおいては
スターと称される人以上に地味だけど、
その人物がチームになくてはならないような
選手に興味があります。
日ハム大谷投手や阪神藤波投手のように
190㎝を超える身長で,速球は150㎞/hを超えるような時代に
石川投手は167㎝の身長で、速球の平均速度が135㎞/hしかありません。
普通に考えれば、彼の体格でプロの投手として
やっていけること自体が驚きです。
彼の口癖は「一人でできるものではない。皆さんに感謝したい」です。
その様な日々の姿勢が、味方の他のプレーヤーが
石川のために何とかしようと一枚岩になれるそうです。
この言葉の裏には「体調管理をしてくれる奥さん、使ってくれる
監督さんがあってからこそ」との意味を含むとのこと。
奥さんに目を転じますと、青学時代の同級生で
卒業後客室乗務員をされていたそうです。
当時のスチュワーデスといったら、女性の憧れの職業で
彼女にしてみれば、どんな職業のどんなレベルの人とも
結婚できたと思います。
それなのに、他の職業以上に競争が厳しい世界で且つ
ハンディキャップ制もないルールで
圧倒的に劣る体格の彼を選んだのは
彼女の「慧眼」と言わざるを得ません。
当然彼は、人以上の努力と苦労を重ねているでしょうが
彼女の選択に喝采したいと思います。
今時の女性は、高収入、高学歴、高身長とかを
結婚の判断にすると聞きますが
男の本質も見る目をもっと養った方が良いと思います。
現在35歳の彼の累計年棒は15億円を超えます。