緩すぎる
金融庁が投資家保護のために、「1円企業 登録義務付け」の報道がなされました。
これは、資本金1円でも会社が設立できる『合同会社』の数が一気に増えてきて、一部で不正勧誘がはびこってきたためとのこと。
起業による経済の活性化を目的としたものなのですが、私のように身を削りながら資金を増やし資本金を厚くしてきたものにとって、非常に違和感があります。
法「人」というくらいですから、基本的には成人と同じように、自由ではあるが、義務と責任が生じます。
資本金「1円」でそれらをどう果たせるのでしょうか?
私のようにアナログで昔ながらの人間は、この『合同会社』なるものは、先ず信用しません。
最近、日本企業の起業が少なくて政府や自治体がいろんな後押しをしています。
法律改正等で倒産しても身ぐるみ剥がされることもなく、再チャレンジが出来ます。
連帯保証制度も変わりました。
ここまでは良しとします。
しかし、資本金「1円」はいただけません。
何か事を起こそうと思った時に、自分の力で100万円~1000万円くらい準備できる努力と器量は必要だと思います。
ソフトバンクグループの孫正義氏が、起業時に最低でも「1億円」の資本金を目指した話は有名です。
安易に、アイデアやビジョンだけで他人資本を当てにするような政府の政策は、甘すぎると思っています。