キャッシュが一番
息子達に経営を承継させるときに、倒産事例の本を読ませました。
何度読み返したかは不明ですが、非常に参考になります。
上手くいく場合は、確かな理由はなくとも、倒産する場合は必ず原因があります。
そのプロセスや、その時の環境、その時の経営者の決断等をいろんな業種で学べば、少なくともしてはいけないことは身に付くはずです。
P/L、B/Sの見方は理解できて当たり前。
そこから、どのような会社にもっていくかも数字で把握するべきです。
存立に必要な指標は、誰でもすぐ理解できる自己資本率です。
先ずは30%以上を目標にすべきです。
有名な上場企業ともなると40%がラインとなります。
ただ単に自己資本比率が高いばかりでも成長は出来ません。
勝負する時には大きな借金も重要な要素です。
バランスが大切となります。
借金が多くても、それ以上に現預金が有れば心配はないのです。
つまり、初心者の経営者は、「自己資本比率」と「現預金対借入金」を定点観測していれば、大きな失敗は犯さないでしょう。
その比率が徐々に上がってきたら、サラリーマンがよくやるような天引き(積み立て)をしてキャッシュを増やしていけばよいのです。
永く経営をやればやるほど、キャッシュの有難さと重要性が理解できます。