それでも有難い距離

 先日、3か月ぶりの検診に福岡記念病院へ行きました。

そうです、私の変形性股関節症の変化を見るためです。

レントゲンを撮って、医師と対面すると、残念ながら少し悪化していました。

前方の軟骨が少し減っていて、骨にかなり近づいていたのです。

 私の担当医はとても若く30歳。最初は彼で大丈夫かと思いましたが、何度か接するうちに「とてもいいやつ」という私の範疇に入りました。

リハビリと筋力強化を続けて下さいと言われ、3か月後の予約をしようとしたら、彼は今月末で長崎市内の病院に異動とのこと。

初めての長崎だそうで、いろいろアドバイスをしてあげました。

次の担当医師にも「手術はしない」という事は明記しておきますからと。

 午前9時半からだったので、行くときには真ダムに車で送ってもらい、帰りはバスと地下鉄を乗り継ぎ、正午前に帰宅。

車だと15分くらいの距離ですが、公共の乗り物を使い徒歩の時間を加味すると約40分。

 昼食後、午後2時に両親が入居するホームへ車で行きました。

今までは父がタクシーを呼んで、二人で1ヶ月に一度病院へ行っていたのが、認知症が急激に悪化してそれが出来なくなったからです。

 両親を施設の看護師が部屋から連れてきて車に乗せるまで15分。

そこから10分で、博愛会病院へ。

午後2時半に予約を入れていたのです。

 待合室から私が二人の手を取り、診察室まで行くと、受付の女性も医師も、私の姿に驚いた様子で「大変でしょうが頑張ってください」と。

一般的には二人の老人を一緒に連れてくることは、滅多にないそうです。

医師に「これからは私が定期的に連れて来ます」というと、優しい言葉と共に、「それでは来月の月曜日の午前9時までに二人を一緒に連れてきてください」

 意外に疲れると思いながら薬を貰いに薬局へ。暫くして薬が出来てきたのですが、これまた優しい女性がご両親の薬が名前で区別できるように、梱包しなおしましょうかと。

私は丁寧にお辞儀をしながら「お願いします」

最近かなり『女性運』に恵まれていると感じています。

 病院を後にして帰ろうとすると、父が、お菓子と下着のパンツが欲しいという事を言い出し、すぐそばのイオンの駐車場へ。

車から降ろすときにゆっくりと補助をしないと、転んだり腕を骨折します。

何とか無事に降ろし入店。

 1階の紳士下着売り場までエスコートして、父のお気に入りのものを3枚購入。

それからエスカレーターで地階へ。

お菓子売り場に行き、何とかお目当てのお菓子を購入。

 ホームの駐車場に到着したのが午後5時前。

ここでもゆっくりと二人を降ろし、助手席に乗せていた荷物をとろうとドアを開けようとした時、母が転倒して私のそばに横たわったのです。

最初は何が起こったか理解できませんでした。

駐車場の車止めに躓いたようでした。

慌てて起こして、頭や腕を見回すと血は出ていません。

本人曰く、腕が少し痛いだけと。

 ホームの看護師に、博愛会の医師の処方箋と連絡事項を説明し、駐車場での転倒も話をして、様子を見ることになりました。

初めてのことでしたので精神的にも肉体的にも疲れたのですが、帰宅してゆっくりと振り返ると、

いい病院がこれほど近くの距離にある利便性を強く感じました。

この地に家を建てて大正解でした。

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