好調の時が怖い

トヨタ自動車が令和元年9月中間決算を発表しました。

増収増益で、最終利益は過去最高を更新し、1兆2749億円。

日本国内の企業の大半が、業績悪化に苦しむ中、流石です。

 

それでも、この会社の凄いところはここからなのです。

自他共に世界最高の自動車会社にも拘らず、トップは2年前から「このままでは倒産する」と警告を発し続けていました。

 

そして今回も、小さなことですが話題となっています。

海外出張の待遇是正を労働組合に提案したというのです。

 

今までは、主任以下のクラスの人でも海外出張は、渡航時間が10時間を超えるとビジネスクラスだったそうです。

それが10時間を超えてもエコノミーにするというものでした。

役員クラスでなくても、ビジネスクラスで出張すること自体、トヨタならではですが、この業績の良い時に、経費節約や組織の緊張感を高めていることに驚きます。

 

業績が悪化し出して経費削減に走ったり、色んな対策を行ったりする企業が大半ですが、業績絶好調の時にそれをやるという所が非常に参考となります。

一方、一世を風靡した「いきなりステーキ」の業績も掲載されていました。

こちらは大幅な減収でついに赤字となったのです。

 

一見すると成長しているように見えましたが、既存店の大幅な落ち込みを新店出店で補っていたというのが真相のようです。

何と自己資本率が5%を切っているのです。

 

『勝って兜の緒を締めよ』は現代でも生きる教訓だと思います。

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