在庫はコスト
在庫は会計上は『利益』ですが、実際は『コスト』であることは
広く知られていることです。
帳簿上は黒字にも拘らず、いつも現金が残らないのは
ほとんどの原因が在庫過多なのです。
この原理原則がわかっていながら、今回の新店舗から
大幅な在庫を抱えなければなりません。
その上に試乗車まで置くとなると、これはもう
経営がまるで理解できていない、ど素人の考え以外の何物でもありません。
この大きな矛盾を、一変させるには
在庫の回転率を上げる、つまり、売上高の大幅増しか
他に道はありません。
突然新たに売り上げが生じる環境などあろうはずもありません。
つまり、よその店の顧客を奪うことのみによって
成り立つ経営なのです。
敢えてこのチャレンジを行うのは、
社員教育の一環と捉えているからです。
大きな借金も、弊社であれば、最悪8店で負担すればよいという考えだから
できますが、普通であれば決してこの無謀な挑戦はしてはなりません。
二輪業界が成長産業であれば、成り立つ可能性はありますが
シュリンク一方の現在、まず失敗するでしょう。
他店は決して『在庫は利益ではなく、コストである』という
原理原則を忘れてはなりません。