理想論ではあるが

 日銀の植田総裁が、12月19日(金)に政策金利を0.25%上げて0.75%にすると公表しました。

この金利は30年振りというから驚きでもあります。

FRBが金利を下げて日銀が金利を上げたわけですから、金利差の縮小によって理論的には円高に振れるはずです。

ところが実態は、さらに円安が進んで1$が157円台(12/20時点)となりました。

 私が年初より記述している通り、遅すぎるのです。

学者の限界を感じます。

経済的理論よりも、世界中にお金が余っている状態での、金儲けしか考えていない投機家の心理を考えるべきでした。

この円安のレベルは、来年1回の0.25%上げまで想定されていると考えるのが自然です。

要は、戦術が見透かされているのです。

 160円に向かって円安が進むとどうなるか?

物価の上昇がさらに続き消費減退と、中小企業の経営圧迫を招くでしょう。

一方、株式を保有している人々は、何もしなくて金融資産がどんどん増えていきます。

 金融資産の85%を株式が占めている私は、益々豊かになりますが、息子達の会社は不況感が強くなり、次第に苦しくなる可能性があります。

早めの対策が必要です。

どのような環境下でも会社が生き残るには、何と言っても「現金」を持つことです。

インフレ時に貯蓄として個人が「現金」を持つことはナンセンスですが。

 どれだけ「現金」を持てばよいかというと、出来れば半年以上売り上げが「0」でもやっていける内部留保です。

これは、全てが現金でなくても良いのです。

生命保険を含む保険、経営セーフティ共済(倒産防止保険)、有価証券等をすべて解約したとしての金額を先ず把握します。

その合計金額を、自社の月額経費(大雑把でよい)で割ればすぐに解答が出ます。

 この数字が6ヶ月以上ある会社は、『不況は大チャンス』です。

M&Aはじめ新規事業に乗り出す良いきっかけとなります。

一方、この数字が1ヶ月もない企業は、社員全員の協力が必要となります。

正直な数字を全員に知らせて、徹底した無駄の削減に取り組むべきです。

 会社の業績が悪化し始めると良いことが一つあります。

社員の本音が出てくることです。

社長と一緒に頑張ろうとする社員は誰か、そろそろ転職しようとする社員は誰か、経営者はきちんと見定めることです。

辞めようとする社員を引き留めるべきではありません

結局自分のことしか考えていない証拠ですから。

こちらがリストラしなくても経費が浮くし、少数精鋭になる可能性が大です。

 私も3度の経営危機でこのことを学びました。

協力してくれた人物には、必ず何らかのお返します。

息子達も、そこのところをよく見極めて、協力的な社員をより大切に扱うことです。

 協力的な社員をより多く育てるには何が必要か?

経営者の『人間力』を高める以外はありません。

具体的には、『嘘』がないことが必須。

責任感と覚悟を示しながら率先して仕事に当たること。

部下の3倍働く気持ちでいること。

社員が気持ちよく働ける環境造りを常に心がけること。

 経営者はとても孤独です。

苦境に陥った時に、「何くそ負けてたまるか」の精神は絶対に必要ですが、尊敬する人の意見を聞くことも更に大切です。

そのような人には、どうすれば出会えるのか?

 「多逢聖因」(たほうしょういん)良い出会いは、良い未来をつくる原因となる

 「縁尋機妙」(えんじんきみょう)良い縁が、更に不思議な良い縁や結果を引き寄せる

その人がどのような人を大切にしているか・その人がどのような人を讃えているか・どのような人の面倒を見ているか・他人から良い意見を聞いた時にすぐに行動を起こしているか・どのような言葉を発しているか・趣味は何か

これらを注意深く観察する事に尽きますが、情報量の差が明暗を分けることがあることも注意が必要です。

 今後中小企業の倒産は確実に増えます。

このブログを読んでくださっている方々は、是非ともこの難局を乗り越えて生き残って頂きたいと心の底から思っています。

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