裏切りに備えろ

 もともと私は、政治にはよほどのことが無い限り、踏み込むことはありませんでした。

白黒はっきりしないことや、情勢によって正義が変わったりと、毀誉褒貶(きよほうへん)についていけません。

それからは、日本国内においては、自分に都合の良い政党を支持することにしていて、あまり政治に期待もしていません。

しかし、これからの若者は、この様な感覚では日本国は蹂躙されることを覚悟すべきです。

 ロシアの一方的な侵攻、イスラエルの無差別攻撃、中国のチベット・ウィグル侵略等、世界中の誰もが悪いことだと理解しながら、大国の状況を慮って口をつぐんでいます。

今までは、大抵の日本人は米国は正義の味方のように考えていましたが、今回のトランプの登場によって、そのメッキもはがれています。

 特に日本はアメリカの核の庇護のもと、この国には面と向かって反論も出来ない状態が長く続いています。

日中間における尖閣諸島問題でも、安保条約にこの問題が含まれるとの米国高官のスピーチだけで安心している日本政府。

アメリカは、日本に核爆弾を落としたことは『是』として教育を行っているような国であることを忘れてはなりません。

 日米同盟を基軸にしているのは仕方ないことかもしれません。

しかし、米国が敵対しているように見える中国に関して、対中政策では日本は何度も米国に煮え湯を飲まされ続けていることを頭に入れておくべきです。

 1972年のニクソン大統領の電撃中国訪問、1989年の天安門事件の裏で密かに密使を実力者に送っていたなど、日本には一切知らされていませんでした。

米国政府はもともと尖閣諸島の日本における「主権」を認めていたのを、沖縄返還直前に立場を翻し「施政権」に変更しています。

 今後も米国は自分の都合で、日本の知らないところでというより、日本を裏切り中国と手を結ぶことは大いにあり得るのです。

台湾が平和裏に中国に統一された時には、中国と米国にとって日本は無用な存在に成り得ます。

 直近の参議院総選挙の各党の主張を聞いていて、おめでたい人達ばかりと暗然としました。

日本国内のことは確かに重要です。

しかし、それらのことは、地方議員に任せておけば良いのです。

国会議員になるなら世界と日本を考えるべきだと思います。

世界中の国が尊敬し、武力侵略も出来ない国家をつくるにはどうすべきか?

人口が減っていく日本では喫緊の課題だと痛感しています。

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