有難みがじんわりと

 2025年6月25日(水)に次男家族が、私の父の日のプレゼントとして、中洲にある割烹料理店で鰻を御馳走してくれました。

6月8日(日)には長男夫婦が私の毎日のウォーキング用に、アシックスのシューズをプレゼントしてくれました。

「母の日」は世間的に良く広まっていますが、「父の日」はそうでもありません。

それにも拘わらず、こんな私に対する二人の息子たち家族の心遣いがとても嬉しくなりました。

 6月25日(水)は生憎の雨模様でしたが、食後、傘をステッキ代わりに真ダムが歩いていたら、歩道の段差で膝がかくっとなり、テニスで痛めていた右膝が激痛に襲われました。

立つこともままならず、翌朝MRI完備の整形外科病院へ私が車で連れて行きました。

 レントゲンとMRI検査の結果、骨折はしていなくて、右足外側の半月板が少し飛び出ていて炎症を起こしていました。

注射器で溜まった膝の血液交じりの水を抜き、治療用と痛み止めの注射を新たに膝に直接打ちました。

医師の見解では、1~2か月間は激しい運動は禁止で、1週間に1度の割合で膝に注射をして、リハビリを行うとのこと。

 全ての治療が終了したのが、正午頃でした。

動くたびに痛がる彼女を見て、可愛そうになりました。

その病院が、油山の麓にあったので、気分転換を兼ねて昼食を山頂付近で食べることにしました。

 山頂に向かう坂道を車で走らせながら、「そういえば、レストラン MORI があったね」と。

この店は、ラグビー仲間の家族が経営するフランス料理店。

ランチはそこまで高額ではなかろうと、私など短パンにTシャツでしたが入り口に向かいました。

 彼女の手を引きながらゆっくりとドアを開けようとすると、中からスーツをびしっと決めた男性が開けてくれました。

「こんな格好でもいいですか」と私が尋ねると、「どうぞどうぞ」との返答。

「あなたは〇〇さんの息子さん?」とまた尋ねると「はい、そうです」

「私は今でも、草ヶ江ヤングラガーズでコーチしていますよ。あなたの弟と私の長男が同期です」と私。

  眼下に福岡市内が見渡せる一番前の席に二人で座り、ランチ用のコースを頼みました。

簡単なコースでしたが、流石フランス料理店。

器から盛り付けまで芸術的で、とても美味しく頂きました。

 会計を済ませると彼が、入り口の前で我々夫婦の写真を撮らせてくださいと。

彼の両親に我々の元気な姿を見せたいとのことでした。

彼の父親は現在病床に臥せっているのです。

 帰宅後も彼女はあまり動けません。

不得手ながら色んなことを私も手伝いました。

改めて家族の有難み、妻の有難み、友人関係の有難みがじんわりと身に沁みました。

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