優秀な人材
人手不足ながらも、より優秀な人材を採用したいと思うのは誰も同じことでしょう。
より優秀な人材とは何を基準に決めれるか?
一番わかりやすいのは、大学や高校の偏差値でしょう。
では偏差値が高い人ほど、営業や整備の力量が上かというと、少なくとも二輪業界では違います。
偏差値が高くない人でも、好きなバイクを扱えるという一点で、難しい整備士の国家試験も合格できます。
彼らに世界の大統領名や、日本の歴史を聞いてもほとんど無回答でしょうが。
次に営業に関しても同じことが言えます。
頭で理解してロジックでお客様に説明するよりも、どのようなバイクに乗って、どのような体験したかのほうが説得力があります。
更に偏差値は高くなくてあまりバイクに乗ったことがない人でも、優秀な営業マンはいます。
人格がポイントなのです。
これは、人間の心理学から来ています。
人は自分が上の立場になりたいと思うので、へりくだってくれる人を好きになります。
ロジックで整然と説明する営業マンより、礼儀正しく感じがいい営業マンを好きになるのです。
更にタイミングよくお客様を名前でお呼びすると、親近感が一気に増します。
よく営業で言われることの一つに「商品を売るのではなく自分を売れ」は、正しくそのことなのです。
世間一般の賢さよりも、その業界のことに精通した礼儀正しい謙虚な人物が「優秀な人物」だと私は定義しています。
数学が少し得意な人が理系に行っても全然目立ちません。
しかし、文系に行けば俄然光り輝きます。
男性ばかりと思われている二輪業界に女性の姿があれば、同様に輝きます。
その女性が礼儀正しく、感じが良く、謙虚に営業してくれれば、かなりの確率で成約になると思っています。
へりくだる効果はこれだけではありません。
相手は自分が上と思えば思うほど、正しい情報を数多くを示してくれます。
経営者も「実るほど頭を垂れる稲穂かな」を忘れないことです。
