格差
今回のコロナの影響で、益々経済格差が広がったという論調があります。
私はいつも思うのですが、日本の格差レベルではほとんど問題ないと。
最低賃金等の底上げは必要ですが、よりリッチな人にも優しい税制が、経済の活性化を生むと考えています。
OECDが5月に、富裕層に関する報告書を発表しました。
米欧日の27か国の平均上位2割の富裕層が、全ての金融資産の約8割を保有しているというものでした。
ここでも私の好きなパレートの法則は生きているのです。
特筆すべきは、日本の格差の無さでした。
日本は、上位1%の富裕層が保有する資産が全体に占める割合は11%で、先進国中最下位。
1位の米国は40%超で、2位のドイツも20%を超えています。
また誰でも考えさせられる、「相続税・贈与税」の負担割合は、日本はOECD平均の2倍を超えています。
そして、両税の最高税率も55%と、先進国で一番高いのです。
日本には、経済的に世界の中で傑出した人物が出ない原因でしょう。
総務省の2019年の調査で、60歳代の世帯平均資産残高は約1900万円、30歳代のそれは約520万円。
日本は格差があるどころか、世界の中でも最も共産主義に近い気がします。