あらためて菜根譚
午前中に、取引のある大手証券会社の新しい担当者が来ました。
どうも、既述している担当者が辞めたようでした。
これで、6人目でしょうか?
辞めた彼は、入社して4年目だったと思います。
アベノミクスの恩恵で、昨年10月まではそれこそ我が世の春を謳歌したに違いありません。
ところが、11月からの株式相場の急落、ソフトバンクの大型上場の失敗と、証券会社にとってかなりの逆風が吹きました。
私などはしょっちゅう損をしていますので、株式投資とはそんなもんだという認識があるので、担当者に文句等を言うことはありません。
しかし、初めて投資される方や高齢者にとっては、投資金額が数十万円~数千万円目減りすると、担当者にあたるしか留飲を下げられません。
彼と投資を始める時に、「今まで数人の担当者が辞めている。あなたはどうか?」と聞きました。
すると彼は「4~5年は辞めません」強い口調で言っていました。
もったいない話です。
苦境を経験することで、人間は一回りも二回りも大きく成長するものです。
今回の旅行の新幹線車中で「菜根譚」を読み返しました。
「恩裡には、由来害を生ず。故に快意の時は、須らく早く頭を回すべし。敗後には、或るいは反りて功を成す。故に払心の処は、便くは手を放つこと莫れ。」
良いことが続いている時には、その後で災いが降りかかることが多い。よって、好調な時にこそ頭を使ってそなえをすること。
その逆で失敗続きの後でチャンスが来ることも多い。
好調が何時までも続かないように、不調も何時までも続かない。
不調な時こそ、必ず好調な時が来ると信じて、万端の準備をするべきです。
老若男女問わず、ある程度の『忍耐』は必要だと思います。