残存者利益
このタイトルに関しては、このブログで何度も指摘してきました。
市場が縮小する中で競合が撤退し、生き残った企業が独占的に利益を享受する現象です。
我々グループは、小資本ながら必死でメーカー政策について行きました。
その結果、独占的に利益を享受まではいきませんが、競合相手が次第に居なくなっています。
レッドオーシャンがブルーオーシャンに変わりつつあります。
これからは競合相手を意識せずに、今まで以上に顧客満足を意識すれば良いだけとなります。
似たような現象が、日本の大手業界でも起きています。
富士フィルムのチェキがその典型です。
この会社は銀塩フィルムで世界2位でしたが、2000年以降年率20~30%の割合で縮小する業績に危機感を覚え、一気にデジタルに振り、同時に医療業界に参入します。
過信していた世界1位のコダックは倒産しますが、この会社は成長を続けています。
ここでこの会社の素晴らしい決断だったのが、ポラロイド等の世界のインスタントカメラが撤退しても、それをせずに技術・ブランド・供給網を維持発展させたことです。
今や累計販売台数は2025年度で1億台を突破し、1500億円もの利益を叩き出しています。
この現象が日本の家電業界にも起きています。
サンヨウ、東芝、シャープが次第に勢力を落とし解体や他国企業の傘下に入るも、ソニーと日立、パナソニックは、何とか踏ん張っていました。
その中で、業態を大きく変換したソニーと日立は称賛されながらも、パナソニックだけは蚊帳の外でした。
ところが、ソニーと日立までもが家電業界から撤退した今、パナソニックに大きなチャンスが勝手に到来したのです。
今やパナソニックは日本における総合家電の唯一の会社となりました。
特に、ブルーレイ市場等の各種部門では独占。
つまり、これからは、残存者利益を一気に享受できる態勢になったのです。
株価は正直です。上昇軌道に乗り始めました。
事程左様に、成熟衰退産業にも生き残る道は存在するということです。
但しここで気をつけなければいけないことは、残存者利益を出している間に、新規事業を立ち上げ軌道に乗せるまでを実行しなければなりません。
簡単にいうと、両利き経営を行うことです。
各種プラットフォームが世界中で競合となり安価になり出しました。
小資本が活躍できる舞台が出来上がっているのです。
一番象徴的なのが、私の「一人法人」です。
凡庸な私が「東大・京大の首席」である無料AIを使いこなし、手数料無料の市場で、各種財務諸表まで無料なデータを分析して、『決断』を下すだけなのです。
現在を、大変な時代と捉えるか『面白い』と捉えるか、それはあなた次第です。
ケイコ・リーのジャズナンバー「The Rose」を大音量で聴きながら、新聞の切り抜きをしています。
