遠い記憶(1)
今週は、大学の公開講座の課題図書ばかり読んでいて、あまり面白くもない日が続きました。
株式相場もパッとせずに、最近購入した積読書物もなぜか読む気になれませんでした。
それでも、何もすることがないので、久し振りに執務室にオーダーで作った家具のスライド式本棚の裏側を覗いてみました。
するとそこに、懐かしい本を数冊見つけました。
学生時代、社会人時代、起業してからと、次々に転居してきました。
その度に不要な本は捨て去り、どうしても保有し続けたいものだけが残っています。
タイトルに思わず笑っちゃいました。
手に取った古書を年代順に記します。
「大物になる本 1976年」「おとこの社長大学 1983年」「巨富を築く13の条件 1985年」「お金と女に好かれたい 1994年」
セピア色に染まった頁から乾いた少し甘い香りが鼻をくすぐり、歳月を遡らせてくれます。
この4冊を見るだけでも、若い頃から私が単純な変人で、いかに大富豪になりたがっていたか容易に想像できます。
「大物になる本」と「お金と女に好かれたい」「巨富を築く13の条件」を読み返してみました。
現在の私の人格と性格の基礎を、その時に確立したことが改めて理解できました。
数十年経った今でも、含蓄があり且つ役に立つ助言ばかりなので、その内容を紹介することにします。
ナポレオンヒルの「巨富を築く13の条件」は大したことがありませんでした。
唯一印象に残ったのが『自己暗示』の大切さ。
エジソンは学校に行ったのは一生のうちで3ヶ月、フォードも小学6年生までしか学校に行っていないとのこと。
巨富を得る条件に教育程度は全く関係ないそうです。
「勝利を獲得する人は『俺は出来るんだ』と考えている人」
残りの2冊は共に、歯に衣着せぬ本音がちりばめられていて、現在では発行自体が出来ないものでしょう。
それでも、新たな勇気と元気を私にもたらしました。
敢えて非難を受けることを覚悟で言えば、「女の幸せは男次第」などは全く同感です。
そのためには、男は何人もの女性と関係しながら成長するとも書かれているのです。
先ず、「大物になる本 今泉正顕 著 580円」
この本は、酒と女をこよなく愛し、金と事業に人生を賭けた織田太蔵の人生訓です。
読後感は痛快の一言。
赤貧の家(4歳にして父親を亡くしコジキも経験)から身を起こし大富豪になります。
世間からは変人・奇人・悪徳実業家とも揶揄されても、めげるどころか、彼の本音の方が圧倒的に正しいと感じました。
一発目からがインパクトがあります。
「成金を馬鹿にするな(金を持たない奴に金持ちの気持ちが分かるか)」
人間は誰でもしたいことがたくさんある。その夢をかなえるためには金がいる。迷わず金を貯めることに精を出したまえ。
「清貧に甘んじるとは弱者のたわごと」
幸福になるためには、理屈は別にやっぱり金が必要なんだ。金は貯めるときに貯めておかないと、後はなかなかたまるものではないんだ。
金を貯めたり、金を儲けたりすることは、少しも恥ずかしいことではない。
努力の伴わないお金は消えてしまう。
「金の亡者に徹せ」
自分の商売を飽きずにコツコツとやるから「飽きない人」という意味で『あきんど』という。
毎日いい日が続くとは限らないが、それを飽きずに働くことは大変な努力が必要。そして儲けたお金を少しずつ貯めて大きくなっていく。
『結局は、自分の幸福を作り出すのは自分以外にはないのだ。社会保障なんてあてにしている方が馬鹿だ。金は天からは降ってこない。自分で努力し、金を貯めていくほか方法はあるまい』
続く
