久し振りの参加

 証券会社の担当者から、セミナー参加の打診がありました。

3月15日(金)の午後でスケジュールに空きがあったことと、最近の日経平均の下げが少し気になっていたので、何かわかるかもしれないと参加を決めました。

 場所が中洲の博多座近くのビルでした。

地下鉄で行くと少々歩かなければなりません。バスを調べると、自宅近くのバス停から直通で博多座まで行くのが、1時間に一本ありました。

午後1時57分発のバスに乗り、午後2時38分着。バス代は360円。

 少し早めに着いたのですが、会場へ行くことにしました。

名前を告げると会場内に案内され、そこは50名前後入れる中規模なものでした。

 机の上には、レジメとUNIのジェットストリームの3色ボールペン、小さめのペットボトルのお茶が用意されていました。

これほど高級なボールペンを準備するとは、流石に野村アセットメントだと感心。

タイトルは「日本株式市場の展望と投資戦略」、講師はシニアストラテジストの石黒英之氏。

 内容的には、私の知っていることが多かったのですが、それでも大きな収穫はありました。

先ず、日銀が簿価で37兆円(現時点での時価は60兆円を超える)所有しているETFについて、私は何時売りに出すのか気になっていました。

彼の見解では5~10年はそのまま保持するだろうと。

日銀の植田総裁自身が、早急な売却はないと公言していると。

過去に日本政府が同様な事をした時には、売却に20年かけたそうです。

 次に、日経平均の4万円は決して高くはない。

25年3月末には環境が整えば47000円超えもあり得る、との見解。

理由は、1989年12月末を100とした場合、最近の日経平均はたかだか1.03倍。

世界株は5.5倍、米国のS&P500に至っては14.5倍になっている。

日本企業の業績向上と、株主に対する考え方の変化も良い方向となっているから。

日本のGDPがなかなか550兆円を超えられなかったが、現在598兆円まで来ている。

 最近の下げは、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF Government Pension Investment Fund )が、3月末にかけて持ち高調整を行っているもの。

 彼が繰り返し言っていたことは、私の考え方と全く同じでした。

「株価は必ず企業業績に収れんする」

会場を出てバス停に行くと10分後に帰宅のバスに乗れました。

 バスの一番前方に腰掛け、数年後に再開発が完成する平和台の簡易裁判所跡地をじっくりと見まわしました。

欲しいと思っていましたが、かなり不便な場所だと分かり、購入の考えを止めました。

 僅か往復720円で、高級なボールペンとペットボトルのお茶を貰い、株式の相場観まで教えてもらい、最後には不動産売買の決定まで出来ました。

これが私の仕事なのです。充実した一日となりました。

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