日本人でよかった

昨日の未明に福岡の我が家が「ミシミシ」と強い揺れに襲われ

思わず飛び起きてしまいました。

その時に熊本はマグニチュード7.3の地震が発生していました。

一昨日の16倍の力だそうです。

 

朝方熊本在住の父より電話があり、昨日は避難のために

小学校の校庭で新聞紙と段ボールを身体に巻き付け

非常に寒い思いをしながら眠れぬ夜を過ごしたとのこと。

 

帰宅したら、そこには崩れた塀に、崩れた屋根

ぐしゃぐしゃの部屋の中・・・。

85歳の年齢がそう言わせたのでしょうが

「なんでこんな目に合わないかんのか、長生きなどせんが良かった」。

 

たった一人で、この未曽有の状況に直面し

精神的にも肉体的にも困憊が声に表れていました。

実家がそうなら、YSP菊陽・熊本も相当なダメージを

受けているはず。

 

すぐに、長男と次男に連絡して、

高速道路は広い範囲で通行止めになっていましたが

3人で兎に角何とかして現地へ向かうことにしました。

 

店は壁が崩れ落ちたり、入り口のガラスが割れていたり

天井埋め込みのエアコンが崩れ落ちたり

展示車両は悉く転倒。

惨憺たる状況でした。

実家に至っては、茫然自失。

解体する以外にはどうしようもありません。

 

夜になると暴風雨になる予報だったために

行き場のない着の身着のままの父を

貴重品と共に車に乗せて我が家に連れて帰りました。

 

あまりに酷い現状を理解するにつけ

恐さと虚無感が増幅してきました。

その落ち込んだ私の心理状態だったからでしょうが、

福岡へ帰る途中に反対車線を被災地に向けて数十台の

赤色灯をつけた自衛隊・機動隊・消防隊・医療チームの

大小の車を見た時には、溢れる涙を抑えることがで来ませんでした。

 

日本人でよかった。

私と子供達も一時も早く、無私の気持ちで

他人のために尽くしたいと誓い合いました。

 

 

 

 

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