一番の良薬

一昨日の夜から、我が家に緊急避難的に連れ帰った父は

「迷惑かけて本当にすまない」と何度も言うので

私は「もうその件は、言わんでよかっ」と区切りをつけさせました。

 

上げ膳据え膳だと、昔気質の本人自身が居心地が悪いはずです。

そこで私は「会社に行っている間、好きなことをしていて良かよ。

退屈したら北側の倉庫に庭いじりの道具が入っとるけん、草むしりでんしとって」と

告げて魔ダムと二人でYSP小倉店に行きました。

 

仕事を終え、小倉店を午後5時過ぎに出て帰宅途中、車中で魔ダムが

「お父さんに、干していた洗濯物を取り入れてもらおうか?」と言うので

「うん、それは良か考えだ」と同意して

すぐに車に装着されているブルートゥースを通じて

父の携帯に連絡しました。

 

すると、一昨日と打って変わってかなり弾んだ声で

「今やっと庭の草むしりが半分済んだとこ。

2階のベランダに干しているもんね?」と返事が返ってきました。

 

6時半ごろ帰宅してみますと、流石に営林局勤めだった

まめな父の仕事そのもので、庭のおよそ半分が

綺麗になっていました。

 

その上、風呂の掃除までしてくれていました。

こちらは大助かりで喜んでいるのですが、それ以上に

短時間に父が元気になってくれたことにホッとしました。

 

やはり、悩んだり落ち込んだりした時には

『やることがある』という単純なことが

一番の良薬のような気がします。

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