そう楽じゃない
最近積読の本が、それこそ積み上がってきました。
自宅執務室に12冊、事務所に4冊。
これは、西南学院大学公開講座の課題図書を、集中して何度も読まなければならず、そこにかかりっきりだからです。
気分転換に、簡単で興味深い本を選んで読了し、執務室の積読在庫を1冊減らしました。
「なぜあの人は好きなことだけやって年収1000万円なのか?」 高橋勅徳 著
(競争せず気楽に稼げ!){好きなことや、これまで培ってきた簡単なスキルをちょっと利用するだけで、投資をせずとも家族を養うのに十分な収入、例えば年収1000万円クラスの稼ぎを実現する「そこそこ起業」がこの世にはたくさんある}と帯には記載されています。
お金をかけずに「そこそこ起業」には同感です。
加えてそれが好きなことで知識もあれば、忍耐強く好不況に耐えうるので、継続の可能性も高く、尚更良いと思います。
最初に大きな投資を行うと、資金繰りと人間関係ばかりに目がいって、好きどころではなくなってしまい、最後はストレスだけが残ります。
このある意味(固定費を掛けないそこそこ起業)は私の体験上も大賛成ですが、この本の中身を読み解くと、やはり1000万円の年収を得ることは、相当のハードルがあることが分かります。
この著者は異端の経営学者と言われているそうですが、記載されている業種もそれはそれは異端ばかりです。
唯一少し納得感があったのは、シトロエン(どちらかというと旧車)専門の整備工場のページ。
確かに日本中でほとんどの人が知らない存在でしょう。
ユーザーも限られます。
しかし、これが出来るには、相当の知識と技術力が無いと出来ないものです。
「簡単なスキルをちょっと利用」などで出来るはずもないと感じました。
残念ながら、お薦めする本ではありませんでした。
私が起業したのは、別に好きだったからではありません。
当時勤めていた会社の生涯賃金が2億円弱で、私が内定を蹴った某銀行が3億2000万円と知り、会社の選択間違いだけでこれほどの差が付くことを知り愕然としたことが原因です。
当時住んでいた社宅が、たまたま大金持ちが住むような一帯だったので、お金持ちに憧れました。
直ぐに独立を決意したものの、何をやるかも決まっていません。
いろんな本を読み、自分が得意なものや知識が豊富なものが良いとの結論。
硬式テニスは学生時代からやっていたし、会社にその販売部門もありました。
そして、2輪タイヤは私の担当でした。
そこで単純に(テニスショップかテニスクラブ)、(2輪タイヤの専門店)のどちらにしようかと迷い、結局後者を選び独立。
その後バイク屋へと発展していきます。
特段好きでも得意でもなく、技術力もなく経営の中身も知らないで独立し、忍耐強くもなく、独立1年で廃業まで考えました。
それでも幼子を食べさせるためには、何でもする覚悟だけはありました。
事程左様に、何が大事かというと、思い切って『先ず起業すること』自体が最重要だということです。
野に放り出されたら、生きていくために、無い知恵を絞り、休まず動くしかなくなります。
そうして知恵も技術も次第に身に着けていきます。
私も39年間の経営者時代に、2年間だけ年収が1000万円を超えたことがあります。
その時の税金と社会保険料が馬鹿らしくなり直ぐに下げて、結局39年間の平均年収は700万円弱となりました。
当時勤めていた会社はその後成長し、最後まで勤めていたら、そちらの方が年収が多かったようです。
結論としては、[投資もせず、競争もせず]に年収1000万円を得ることは、不可能に近いということ。
現在の私は、競争はしていませんが、大好きな『投資』だけして、取り敢えず大法螺の(年収1億円)を目指しています。
