自転車と銀
私は毎日、新聞のチラシを観察しています。
定点観測していると、おぼろげにその時々の経済環境が理解できるからです。
最近の傾向は、買取業者のチラシばかりでした。
「金」「時計」「硬貨」その他。
先日面白いと思ったチラシが二つありました。
一つはマンション販売のチラシです。
以前にも記述しましたが、先ず新聞チラシに入るマンションを私が購入することはありません。
ずばり、売れ残り物件だからです。そうなると、年数を経るごとに資産価値が下がる傾向になります。
過去にも別の物件で見ましたが、地下鉄最寄り駅まで「自転車で7分」と記載されています。
徒歩だと20分はかかるでしょう。
70.77㎡で4970万円、坪単価に換算すると約232万円/坪と割安ではあります。
それでも、5000万円の物件を何人が買えるでしょうか?
次が、買取業者のチラシです。
「銀 買います」との大書きで、1964年東京五輪100円銀貨を『額面の7倍』の700円で買い取るとの内容。
初めて買取業者に「銀」が登場しました。
1964年東京五輪銀貨の純銀量を調べました。約2.88g。当時の銀価格が1g約6円ですから銀だけの価格を見ると約16円となります。
今年3月の銀価格は1g約430円。430円×2.88g=1238円となります。
700円で買えたら大儲けなのです。
まあ8割以上の人々が、ここまで考えることはないでしょう。
無知は「損」以上に「罪」という考え方を常に私は持っています。
よく色んな方々から、雑学を知っていると評価されます。
どうやって知識を得るのかも同様に問われます。
私のこの習慣は、若い頃の受験戦争で培われたと思っています。
当時は嫌で苦しい思いをしたものですが、机につくこと、本を読むこと、の習慣が自ずとつきました。更に、知らないことを知る喜びを覚えたことが大きかったように感じています。
「学生時代の勉強など社会では役に立たない」と嘯いている人がいたら、とても勿体ないと思います。
失敗を含め、一見無駄だと思えるような行動も、実はしっかりと自分の血肉となっている気が最近特にしています。
