縁がなかった
2026年3月19日(木)に証券会社からの招待状で、展示即売会に出かけました。
九州で初めての個展ということでした。
私は、予算上買えなくても、審美眼を養うために恥じらいもなくこのような作品展へは出かけます。
「石田知史展」がそれでした。
1972年生まれの彼は、古代メソポタミア時代に起源を持つ「パート・ド・ヴェール」技法のガラス工芸作家です。
各種の賞を受賞し、紫綬褒章賞も受けられています。
世界的に有名なガラス工芸作家である宮崎出身の黒木国昭の作品は、20年ほど前に手に入れていました。
それとの違いも見てみたいと思ったからです。
それと、2024年に生まれた京都から佐賀県有田に移住し、工房を構えたことにも好感を覚えたのです。
展示会の初日とあって、彼が先品への思い等を語りながら、案内してくれました。
私が一番素晴らしいと思い立ち止まった作品は、彼曰くもう二度と作れませんと。
価格が350万円。
気になる2作品を見つめていると、ガラスケースから取り出してくれ、一緒に台の上においてくれました。
真ダムの古稀のお祝いに買っても良いかと思ったのです。
70万円と140万円。
その頃、日経平均が2000円ほど下落していました。
心の中で「縁がなかった」と。
家族はほとんど価値を知りませんが、我が家にはかなり高額の美術工芸品があります。
既述したように43年間の株式投資歴の中で、単一銘柄で1000万円以上利益を出したことが5回あります。
その5回全てで、記念に美術工芸品を購入しているのです。
再投資しながら自分の感性を高めるためです。
先月の今右衛門の香炉、デパートの輪島塗の螺鈿、今回のガラス工芸品、共に株価急落の時でした。
格好つけても仕方ありません。買う気になれないのです。
いつの日か、「運・縁・タイミング」があえば、日本の美術発展のためにも購入したいと思っています。
お土産を貰いバスで帰宅。
自宅で仕事をしていた真ダムに、ことの詳細を話すと「私は、そんな高級品いらん」とバッサリ。
お土産にもらった、福砂屋の桜パッケージのカステラを手に取り「これで十分」と。
いい嫁です!!
