敢えて、今

 私が尊敬していた経営者の一人が永守重信氏です。

その彼の会社であるニデックで、不正会計だけではなく、技術関連の不正まで明るみに出て、株価も一時ストップ安まで売り込まれました。

売上高二兆円企業がです。

 彼の著書である「成しとげる力」は現在でも私の愛読書です。

何度勇気づけられたか分かりません。

執務室の書庫の中でも、再三読み返すグループに収められています。

このグループには他に「経営12ヶ条 稲盛和夫 著」、「一倉定の経営心得 日本経営合理化協会 著」、「倒産した時の話をしようか 関根諒介 著」が並んでいます。

 同時期、久しぶりにバイクショップの倒産記事がネットニュースで配信されていました。

島根県松江市の「レーシングショップアツタ」が、2026年4月20日に倒産。

負債総額は約1億円で、売上高は2024年度で1.5億円。

倒産の原因が主に二つ書かれていました。

 市場の縮小と若者のバイク離れ。

確かに1982年が国内販売台数のピークで約330万台。昨年は30万台。

ライダーの平均年齢は50歳超え。

 ここで直ぐに頭に浮かんだ一言が、「一倉定」氏の言葉。

「経営者は業績不振を決して外部環境のせいにしてはならない」

改めて「一倉定の経営心得 1999年6月14日初版を2004年の13版で購入」を読み返してみました。

赤鉛筆、赤色ボールペン、黄色マーカー等で何度も線が引かれ、目立つように星印までつけられています。

 1.事業とは競合相手とお客様を奪い合うこと

2経営戦略は常に先手を取ること

3.お客が望むのは全ての品が揃っていることではなく、自分の買いたいものが豊富にそろっていること

4.環境整備(整理・整頓・清潔・清掃・躾・作法)こそあらゆる活動の原点

5.事業は学問でもなければ理論でもない

6.『電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも、社長の責任』

7.巧遅は拙速に如かず

8.赤字会社の共通点は「無方針」「放任」である

 私が最も気にかけていたこと

① 資金は会社存続という面からみれば、損益に優先する

② 「小さな市場で大きな占有率」こそ、優良企業になる近道である

 財務が安定し歴史もあって、何もしなくても数字が積み上がるようになると、現状維持に走りやすくなり、挑戦しなくてもいい空気がまん延する。

このことが最も倒産の危険がある状態。

 最近、自分の投資ばかりに目が行っていました。

息子達と各店長は、経営の原点を再度確認することです。

倒産は、これからが本番です。

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