掛け干し米
知人が霧島市にバイク店を最近オープンさせたので、そのお祝いと
将来の鹿児島出店のための調査に、一泊二日で鹿児島に
出かけてきました。
そのついでに、本当に久しぶりに私の親戚がある
都城市まで足を延ばしました。
そこの親戚のものが、現在一生懸命に米を作っていて
それが評判で、普通より高く売れるとの話が出ました。
何故、高く売れるかというと「掛け干し米」を
作っているからとのこと。
最近の米の収穫方法は、コンバインか乾燥機が主流らしいのですが
その親戚が行っている方法が「掛け干し米」。
これは、昔ながらに、刈り取った稲を束にして竹竿に掛けていき、
数週間天日干しして、自然乾燥させる方法です。
一束ずつ掛けるので大変な労力と時間を要します。
日中の太陽の光と冷たい秋風に晒され、冷たい夜気で引き締まる。
これを数週間かけて繰り返すのです。
稲穂を下に掛けることに寄り、稲の養分をコメがゆっくり
吸収し美味しくなるそうです。
最近、高齢化で近所の人達が米を作らなくなったとのことでしたので
自分の近くの田んぼをかなり安くで買い取り、「掛け干し米」の
作付面積を増やす提案と、ホームページを作り
安いバイト代で、体験イベントを打てば労働力確保にも繋がる旨の
アドバイスをしてきました。
TPPが始まれば、どのような変な食物が入ってくるかもしれません。
時間や、労力がかかっても確かな美味しいものを生産すれば
必ず価値が出るし、輸出も視野に入ると力説してきました。
私の曽祖父たちはみな農業に従事していました。
私も何らかの形で参画しようと思い
そのお米をお土産にいただき都城を後にしました。