初夢
今年もまた「初夢」を見ませんでした。
最近では1月2~4日までに見ることをそのように言うようですが
嘗ては節分から立春までに見る夢がそれでした。
文献で「初夢」なる言葉が初めて出てくるのは
西行の『三家集』とされます。
「たつ春の朝よみける 年暮れぬ春来べしとは思い寝に
まさしく見えてかなふ初夢」
(思い寝をすればその相手が夢に見えるという通り初夢に見えた)
何とまあ、ロマンティックな事でしょう。
縁起が良いとされます「一富士二鷹三茄子」には
何故そう言われだしたかの諸説があります。
1.徳川家康が「駿河で一番高いのは富士山、二番目が
愛鷹山、その次が初茄子の値段」と言った。
2.富士は「無事」、鷹は「高い」、茄子は「成す」の掛ことばetc.
この語句には対で次の言葉が続きます。
「四扇(しおうぎ)、五煙草(ごたばこ)、六座頭(ろくざとう)」
富士と扇は末広がり、鷹と煙草の煙は上へ上り(運気上昇)、
茄子と座頭はどちらも怪我無く{毛が無く}(家内安全)。
古来儀式に倣い、2月3日(水)に豆撒きを済ませた後に寝て
2月4日(木)に吉夢を見るように心がけたいと思います。