チャレンジ
先日、同業の知人が奥様を伴い我が家に来てくれました。
二輪業界国内部門の専門ディーラーになることを決めたとの報告でした。
ご主人いわく、63歳になって大借金をしてのチャレンジは、周りから殆ど賛同を得なかったとのこと。
彼との付き合いは30年に及びます。
自分でバイクショップを開業してからちょうど10年になるそうです。
それより前は、専門ディーラーのサラリーマン店長として活躍していましたが、その店は今はありません。
当時から、私の中では、彼の印象はすこぶるいいものでした。
「笑顔がいい、声が大きい、責任感がある、超が付くほど真面目、バイク好き、整備力の素晴らしさ」等を感じていました。
彼と接する機会が増えていた息子達も、尊敬の念を抱いています。
数年前から専門ディーラーになりたい夢を聞いていて、色んな相談を受けていました。
彼の奥様はあまり気乗りしない様子でした。
最近のディーラーに対するメーカーの基準が、かなり厳しいものになっています。
加えて、建築コスト、融資利率等の上昇も、数年前とは様変わりしています。
私はどちらかというと、リスクの面をかなり説明したものです。
それでも、決断したというのですから、驚きと共に応援する気持ちになりました。
現時点では、売上高と同額程度の借金を背負います。
一般的には、かなり無謀なものを感じますが、彼なら、売上高がすぐに1.5倍以上になるのは間違いないでしょう。
仮に売上高が2倍になっても、借入金は50%を占めるので、相当の努力は必要です。
借入金額の詳細を聞くと、借入利率はそこそこ高いものでした。
これは新規であれば仕方ないことです。
彼には、「いい決断悪い決断はない。決断し行動することが大事」と励ましました。
次に、お客様には今まで通り『バイク屋』の感覚で接するのがいい。
しかし、ディーラー経営においては『バイク屋』の感覚では直ぐに行き詰まることを諭しました。
彼が、率先してパンク修理をしてはいけないのです。
彼に3つのことをアドバイスしました。
①借入金利に敏感になれ
大半を変動金利で借り入れしています。今後最低でも2回は金利は上昇します。借入利息の怖さを知ることです。利益が出たら、(あったらいいものはではなく、なくてはならないもの)しか買わずに、少額でも元金を返済し続けること
②法律の遵守
『バイク屋』の感覚で(まあこれくらいいいか)等の整備やその他のことを行うと、問題が発生した途端全てを失うことに繋がりかねません
③メーカーや輸入元は平気で方針を転換する
担当者や代表者が変われば、それまでの口約束など無いに等しいことを肝に銘じること
どのような環境になろうとも、きちんとしたお客様に支持されていたら、自分達も変化しながら経営は継続できる
息子達二人と真ダムも含めた6人で、今までの経緯や質疑応答等を行いました。
息子達もかなり勉強になったようです。
昼食を一緒にとることにしました。
油山の「レストラン森」にご夫婦を招待。
知人のオーナーが、私が事前に理由を話していたので食前酒(ノンアルコール)をサービスしてくれました。
駐車場に停まっていたフェラーリの客を私と次男は当てやっこしました。
答えは同じだったのですが、次男は「フェラーリのキーホルダーがズボンのポケットから見えていた」
流石だと思いました。
「あの二人は夫婦ではない。男は多分医者か不動産か金融関係」と私がいうと、次男は「恐らく二代目か三代目の医者。金融関係か不動産関係はもっとぎらついている」
女性が「夜の蝶」では一致しました。
