多謝多謝

 多謝とは、日本の辞書には掲載されていなくて、主に香港、台湾で日常的に使われるとのこと。

「とても深い感謝」の表現で、ビジネスシーンではあまり使用されないそうです。

 今年の1月2日に私の携帯が鳴りました。

2026年初めての電話相手が、取引先である損保のかつての担当者。

彼とは、創業前の1986年からの付き合いで、それ以来年賀状での付き合いが続いています。

 話の中で、お互いいつ何があってもおかしくないので、今年こそは会食でもして四方山話に花を咲かせようとのことになりました。

彼は大阪市に近接している兵庫県伊丹市に住んでいます。

 たまたま、ゴールデンウィーク明けの5月に、輸入部門の高松店へ、真ダムの経理と店舗の経営指導へ出かけるつもりでした。

そこで仕事を完了後鳴門市で宿泊し、翌日に大阪へ入ることにしました。

彼が今でも付き合いのある、当時の上司とその人の同期である私の学生時代のテニス部の大先輩も一緒することになりました。

 細かい気配りのできる彼です。会食先を決定するのに、自分で下見をして食べてきたとのこと。

新地にある高級お好み焼き屋さんでした。

各種の海鮮や高級肉を自分達のテーブルの鉄板で焼いて食します。

メインのお好み焼きも今まで食べた事のない、深い味わいでした。

真ダムの分と一緒に精算しようとすると、3人から我々の分は不要とのこと。

体育会の先輩の言葉は絶対です。

 彼の上司と、大先輩から言われたことは、今の損保も効率だけ考えていて、取引先のことをあまり重視していない。

いずれ反動が来る可能性がある。私だけは、これからも人間関係を大切にするように言われました。

 一次会が済んで、それから、彼が息子さんと経営しているレコードバーへ行きました。

懐かしい曲をJBLのスピーカーで聴きながら、とても和やかで楽しい夜となりました。

ユーミン、吉田拓郎、ジョンデンバーのLPを数枚購入し、カクテル代金を支払おうとすると受け取りません。

 梅田駅近くのホテルまでタクシーで送ってくれました。

あまりにお世話になったので、帰宅後葉書や封書で書いた御礼ではタイミングがずれすぎると思い、翌日午前6時30分頃にメールでお礼の文言を送ろうとしました。

するとその10分前くらいに、彼からのお礼のメールが来ていたのです。

できる男は違うと思いながら、文章を読むとその中に「多謝多謝」との語句が出てきたのです。

 大阪まで来て神戸を素通りできません。

そこには、私が脱サラする時に大きな影響を与えた、かつての勤務先の先輩がいるからです。

1ヶ月ほど前に彼に大阪に行くことを知らせていて、昼食を御一緒することにしていました。

人望のある彼です。私の同期や後輩まで呼んでくれていて、総勢10名もの人達が神戸で有名な中華料理店の第一樓に集まってくれました。

会食だけではなく、私の退任祝いということで花束まで頂き感激。

 それぞれ年を重ねて、各人共に身体的不良や身内の問題等をかかえていましたが、笑い声が絶えない懐かしさが沁み出る会食となりました。

こちらでも我々夫婦の費用は不要と。

 二泊三日の車の移動でした。

走行距離にして1365㎞。

全然疲れることが無かったのは、今回お会いした全ての人々の温情に触れたからでしょう。

改めて私の方から『多謝多謝』

 

 

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