重みと葛藤と厳しさ
2026年9月13日(日)雨模様の中、地下鉄に乗り、博多駅まで真ダムと一緒に出掛けました。
仕事と孫の世話とテニスが彼女の毎日です。
たまにはぐっと趣向を変えた「ハレ」の日が女性には必要です。
朝から、洋服を何度も試着して、古稀祝いに買ってあげたネックレスとバッグと指輪をつけました。
最後のアイテムは、引退祝いに息子達が私と真ダムにプレゼントしてくれた腕時計をお互いにはめ、私もブルックスブラザーズのスラックスに半袖シャツという出で立ちで完成。
向かった先は、先ごろ完成した西日本シティ銀行新本店地下1階のNCBホール。
証券会社から招待状が届いていたのです。
「十三代市川團十郎白猿 襲名披露ドキュメンタリー映画『襲名』特別上映会」
398席がほぼ満席でした。
事前に決められていた我々の席は、半分より一つ後ろの席。
午前と午後の二部あることを思えば、その証券会社における私の実力もまだまだ大したことはない証明です。
ホールの印象は、まあまあお洒落だが、多目的ホールのために床は全てフラット、音響効果はいまひとつでした。
トークショーや素人の音楽会などは良いかもしれません。
この「襲名」は、第83回ヴェネチア国際音楽祭公式独立賞を受賞し、日本映画として初の快挙とのこと。
約97分間の上映時間でした。
330年続く成田屋を引き受ける覚悟、重み、葛藤、厳しさを随所に垣間見ることが出来ました。
そこに生まれたというだけで、自由のほとんどが無くなるのです。
市川海老蔵が襲名するまでの、舞台裏を克明に描写しています。
次世代を担う彼の息子の新之助のあどけなさと真剣さに心を打たれ、不覚にも涙してしまいました。
歌舞伎の内容はほとんど理解できないのですが、彼等の伝統を引き継ぐという強い意志と不断の努力をひしひしと感じ、真言宗に助けを求める姿勢も十分に理解できました。
私もそれなりに今まで努力してきた人生と思っていました。
この映画を見て、私の努力が如何にいい加減かを再認識させられました。
上映終了後、JR博多シティ9階のレストラン街くうてんで、ピザとパスタとサラダを食べました。
その日の夕食を作らなくていいことと、ウェイターがかなりのイケメンだったことで、真ダムにとって上機嫌の日となりました。
