地方創生
第2次安倍改造内閣で新設された地方創生大臣に
石破茂氏が就任しました。
安倍内閣の看板ではありますし、
福岡が特区に指定されたのですが
具体的にどのようなものか皆目見当がつきません。
先の竹下登内閣の所謂「はこもの・ばらまき」に終わった
ふるさと創生と何等変わらないのではないかと危惧します。
10/24号の週刊ポストに寄稿されている
大前研一氏は、20世紀以降の世界で、地方が創生した例はない、
アーバンゼーション(都市化)がはるかに重要と
断定されています。
私もそう思います。
都市にあらゆる機能を集中させ、人も集めれば、
先ず効率化が図れます。
そのうえ、各インフラを何か所もする必要がなくなり
維持費等も節約できます。
田舎は自然をそのまま残し、動物・植物との共生を図ればよいのです。
人口がどんどん減って、各自治体が偏狭な地方まで
管理するには、すでに無理があると思います。
先ず、九州(沖縄を除く)を一つの国に仮定します。
人口1320万人、名目GDPは44兆円。
日本国全体の約1割。
これは、オーストリアやアルゼンチン等と同じ経済規模で、
世界25~28位レベルです。
このうちの40.1%が福岡の規模です。
民間ではすでに、かなりの投資が福岡になされていますが
官の後押しがもっとあれば、かなりのスピードで
都市化が図れます。
福岡が発展すればするほど、九州新幹線や
高速道路網の発達により、他の県にも恩恵は波及するはずです。
九州は、思い切った実験にはうってつけだと思うのですが。