君子九思(くんしのきゅうし)
私の持論としては、経営者に成ろうとする人は、
破天荒でなければならないと思っています。
常に新しいことにチャレンジしていかなければ
衰退することは自明の理でも、いざ行動を起こすと
周りからは奇異の目で見られたり、否定的意見が圧倒します。
そこを打ち破るには、先ずは「破天荒」、判りやすく言いかえれば
『変人』であることが重要です。
その上で、絶対に成功させてやるという信念のもとの
普通人以上のたゆまぬ努力が必要となります。
但し、当初はこれだけで良いのですが、軌道に乗りだし
取引先や従業員が増えてきますと、更に次の段階が必用になります。
それが「君子九思」なのです。
これは、孔子の論語李子篇に出てきます。
君子が常に心掛けなければならない、九つの心得を説いています。
「視るには明を思い、聴くには聡を思い、色は温を思い、
貌(かたち)は恭を思い、言は忠を思い、事は敬を思い、
疑いには問うを思い、忿(いかり)には難を思い
得るを見ては義を思う」
1.物を見る時には、はっきり見る
2.人の言葉は、良く聞き分ける
3.表情を穏やかに保つ
4.態度は、上品に控えめに
5.発言は誠実に
6.仕事は慎重に
7.疑問があったら素直に聞き直す
8.腹が立ったらその後の事態を考える
9.利益を前にしたら筋が通っているかを考える
まだまだ、君子になれない私です。