ノウハウをひとつずつ増やす
私の一人法人で所有していたビルの売却については記述しました。
所有した経緯は、「賃貸不動産の勉強」「銀行が低利で融資をしてくれた」「自分の仮説の実証実験」が主な理由でした。
このために、5年以上経験したら売却し、結果を検証することは最初から考えにありました。
検証結果としては、自分の仮説が正しかったことが証明でき、自分なりにノウハウを獲得しながら且つ利益も出て正解でした。
一般的に賃貸料金は年を経るごとに安くなるのですが、退去者が出る毎に家賃を上げていっても借り手はいることが証明されました。
また、ビルの配管の不具合で漏水があり、その補修のために部屋の住民用にホテルを準備したりする費用の発生も知りました。
この件は、幸い火災保険の最上級に加入していたため持ち出しが出なくて良かったノウハウ。
売却時には、購入者は不動産売買のプロの方でしたが、東京からわざわざ私の物件を見に来られ、質問されたのが屋上の防水の状態でした。
つまり、ビルのオーナーにとって、雨漏りや漏水がかなりリスクのあることと知ったのです。
これは、自分なりに勉強したエレベーターの補修がいかに大事かという事にプラスされました。
この売却したビルの隣に同じ仕様のビルを、家族名義でもう一棟所有しています。
このビルに関しては、購入から売却までのノウハウは既に取得したので、かなり持ち続けた場合のノウハウを知ろうと考えています。
この中古物件は新築時から既に17年経過しています。数年前に蛍光灯などを全てLEDに変更しました。
そして、エレベーターのメイン部品の交換と補修も完了しました。
残っていたのは屋上の防水工事。
自分の知識の中では、10年~15年でやり替えた方が良いと思っていました。
この物件は、コロナの影響で空き部屋が全16室中5室もありました。(西南学院の大学生が殆ど自宅に戻った)
私は、この環境は一過性のものであると仮説を立て、全ての部屋を今まで通り値上げしました。
そして、満室になったら屋上の防水工事に着手しようと考えていました。
4月末までに全ての部屋が、思惑通り満室となりました。これも想定通りだったのですが、入居者は大手企業の社員達で一人も学生がいませんでした。
投資利回りが上がり成功。早速、次男の友人が防水工事の会社を立ち上げていたので、彼に見積もりを頼みました。
私:「この金額は頑張った金額ですか?」
彼:「はい、ここと、ここをこのように値引きしています」
私:「それじゃ、この金額で直ぐに工事を始めて下さい」
彼:「ええ?詳細な内容は見ないのですか?」
私:「見ても初めてのことだから中身が分からん。だからこれで良かよ」
彼:「分かりました。後この端数の7万円を引いておきます」
私:「そりゃ助かる、有難う」
直観的に私はこの180万円(10年保証・最新の塗料)は安いと感じていたのです。
5月29日の夜遅く彼が自宅に来ました。私が鹿児島から帰宅した夜です。28日に工事が完了したとの報告でした。
29日月曜日から梅雨に入った福岡市。ドンピシャで間に合いました。
30日に銀行へ行き支払い完了。
これで、いくら豪雨になっても、心配なく眠れます。先手、先手これもノウハウ。