老後にどこを目指すか
普通の人は、退職後の老後には収入減が始まり、慎ましやかな生活を余儀なくされると考えがちです。
天邪鬼の私は、正反対の姿を考えていました。
「アリとキリギリスの寓話」と同じです。
如何に老後を豊かに楽しく過ごすかが、人生の最大目標であり、そのことを達成すれば死ぬ間際に「幸せな人生だった」と言葉を発することが出来ると勝手に思っています。
そのためには、先ず若い時に我武者羅に働き節約を心掛け、一定の投資も継続するというもの。
中長期で物事を考えることが重要だと、経営と投資の数々の失敗の中から学びました。
総務省統計局が2020年年間の「家計調査報告」を公表しました。
先ず面白いのが、二人以上世帯を必ず「5分類」しているのです。
その世帯別(2人以上の合計)の平均月額消費支出が下記の通りなのです。
1.第Ⅰ階級: 年収255万円 18.6万円/月支出
2.第Ⅱ階級: 年収391万円 23.8万円
3.第Ⅲ階級: 年収536万円 26.7万円
4.第Ⅳ階級: 年収732万円 30.4万円
5.第Ⅴ階級: 年収1217万円 39.4万円
創業時の我が世帯は、まさしく「第Ⅰ階級」でした。若い時には、それでも苦しいと感じたことはありませんでした。夢と希望と幸福感で一杯でした。
年を重ねるとともに、上の階級になることのほうが達成感が充足します。ストレスがない気もします。
幸福というものは、年間収入等では測れないことは重々承知をしています。
それでも、人生に刺激を持たせるためには、我々のような受験戦争を勝ち抜いた世代は、目標の数字が設定してある方が生き易いのです。
誰でも、年を重ねるたびに「第Ⅴ階級」を目指せば楽しい日々が送れる気がします。