大きな違い

 弊社のグループは、国内製品を長男が、輸入製品を次男が引き継いでいます。

長男の店舗数が7店、次男のそれが4店。

長男の会社の昨年の年商がおよそ9億円、次男のそれが8億円。

単純に1店舗当たりの売上高は、輸入製品の方が大きい。

 何故同じような商品を扱いながら、これほどの違いがあるのか不思議な気がします。

特に、長男の会社の各店舗は、福岡市、大野城市、北九州市、佐賀市、長崎市、熊本市と全然違う経済環境下でビジネスの展開を行っているにも拘らず、1店舗当たりの年商が1.5億円前後とほぼ同じなのです。

全国を見ると、平均で2億円、中には1店舗で5億円も売り上げるところがあります。

この点を長男にはしばしば指摘しています。

一方、次男の方の店舗は、すでに1店舗で4億円に迫る勢いがあります。

 次男が東京でのメーカー会議に出席して一泊二日で帰宅しました。

その時の話の内容に、大きなヒントがありました。

 次男は全国のディーラーの中で最年少の社長です。

私は息子へのアドバイスとして、自分で凄いと思う人物と常にコンタクトを取るように指示していました。

それなりに成功した人々は、一生懸命な若者を応援したくなるものなのです。

 最近では、二人の経営者に夕食に誘われるようになったそうです。

二人共に高級輸入4輪車を扱いながら、二輪業界に入ってきた人たちでした。

 そのうちの一人に衝撃を受けたよう

その人に目標を聞くと、売上高4500億円とのこと。

次男坊は、目標は100億円と吹聴していましたが、自分の小ささにショックを受けて帰宅したのです。

 国内製品のディーラーを多店舗展開して、大きな売り上げ高を目指そうとする社長はほとんどいません。

一方、次男の輸入製品を扱うディーラーの社長たちは、自分達が店舗を新設する意欲が半端ないのです。

 長男の会社の各店長は私が育てました。常に倒産してはいけないと用心に用心を重ねて育てたので、大きなチャレンジが出来なくなったのかもしれません。

長年弊社グループで働き続けてくれて、心から感謝していますが、年齢もそこそこ上がってきました。

どうしても保守的になってしまいます。

ここらへんで、野心を復活させて、1店舗3億円超え位にして欲しいものです。

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