リーダーとなるべき人
ここ数日、経営者像やリーダー像について私見を述べてきました。
その中で、具体的に必要な要素を考えてみましょう。
私が創業した1987年当時と今では、かなり変わっていることもあると思います。
先ず、不変なものとしては「志」、そして「行動力」。
自分がどのような人物になりたいのか、どのような会社にしたいのか、はっきりとした「志」を決めることです。
それが決まれば、良いと思う事は即行動、少々失敗しても、また立ち上がり即行動。
私の時代は、この二つと、数年先の予想さえできれば8割は上手くいきました。
しかし、現在の環境下ではこれだけでは、まさかに対処できない可能性があります。
追加で必要だと思うのは、「構想力」と「発信力」です。
高くて広いアンテナを張り巡らせ、貪欲に情報収集して、自分なりの分析を行った後に、自分の言葉できちんと相手に伝える。
短期的な利益を追うのではなく、長期で利益を生み続ける仕組みを考える。
更に人手不足が顕著な現在では、社員の共感度をいかに上げるか腐心すること。
働いている社員が、「ここはいい会社だ」と共感し発信する会社であれば、求人にも困らない。
そして常に、既存ビジネスを深堀しながらも、新規事業を探し出し、立ち上げを考えること。
但し新規事業は、手を伸ばせば届く距離感が大切。
ボストンコンサルティングのPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)によれば、やりようによれば二輪業界はまだまだ儲かる。
その極意は「低成長率の市場で圧倒的なシェアを取ること」。彼ら曰く、このことこそが「金のなる木」。
最後に忘れてはいけないことは、「リーダーとは、ただ一人行動するものではなく、他を動かして一緒に行動するもの」
『シャワーを浴びながら、良いアイデアが浮かんでくることは誰にでもある。身体を拭いた後で、そのアイデアについて行動を起こす人が違いを生む』ノーラン・ブッシュネル
『積小為大 (大きなことを成し遂げようと思うなら、小さな事を疎かにしてはいけない)』二宮尊徳