リロケーションダメージと認知症
それまで暮らしてきた物的、人的環境から離れた、新たな環境での生活によって引き起こされる、身体的・精神的・社会的な痛手のこと。
一般的には高齢者の引っ越しは、心身共にダメージがあるそうです。
我が家の場合は、熊本の震災により両親を福岡市内の我が自宅そばのホームへ、同様に北九州で一人暮らしをしていた義母も同じホームへ引っ越させました。
震災等の特殊の要因があったせいか、それとも元来のポジティブな性格のせいか、3人共にこのリロケーションダメージを受けることありませんでした。
「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が今年6月に公布されました。
内閣府のデータでは、2020年時点で65歳以上の認知症患者数は約600万人、有病率は約17%。
これが団塊の世代が後期高齢者に入る2025年には、患者数が約700万人で5人に一人の有病率になるそうです。
義母は今年8月2日に100歳の天寿を全うしました。この数年間は次第に認知がひどくなりましたが、亡くなる直前には真ダムのことが何となくわかっていたようでした。
今年91歳の私の母は、今言ったことを直ぐに忘れる程度の軽い認知症で、私や子供達、孫達のことも理解できているようです。
93歳の父は、以前よりも元気はなくなっていますが、耳が遠くなってきたことと、同じ内容のことを繰り返す程度です。
リロケーションダメージや認知症など、年を重ねて良いことはあまりない気がします。
大きな病気が無ければ私の余命は残り20年ほど。
ここをどう過ごすかで、人生は決まるような気がします。
先ずリロケーションダメージについては、この福岡市城南区から移住することはないのでクリア。
次の認知症対策は、先ずフレイルの段階を知ることだそうです。「Frailty」が語源で「虚弱」という意味。
これを知って対策を打てば、健康な状態に復せる可能性が大きいとのこと。
改訂日本版フレイル基準というものがあります。
1. 6ヶ月で2キロ以上の(意図しない)体重減少
2. 握力:男性<28㎏、女性<18㎏
3. ここ2週間わけもなく疲れたような感じがする
4. 通常歩行速度<1.0m/秒
5. 軽い運動・体操をしていますか? 定期的な運動・スポーツをしていますか?この二つの問いにいずれも1週に1回もしていないと回答
これからどうなるか分からない将来を過度に恐れても仕方ないし、悲観的になったら尚更人生はつまらなくなります。
自分の好きなことに熱中し、適度な運動を行い、美味しいものを食べ、魅力ある女性にはハッとしながら生きていきたいと思っています。