晴耕雨読

 7月10日(月)午前10時半頃携帯電話が鳴りました。

相手は、取引先の元社長。

九州北部の豪雨に関して、店や自宅が大丈夫かとの心配の内容でした。

とても嬉しく感じました。

 彼は退職後は、弊社との関係はなくなったにも拘らず心配してくれたのです。

幸い、私の自宅や弊社グループ店の被害はなく、その旨の返事とお礼をして電話を切りました。

 実際、ここ数日間は大雨の影響で、あまり外に出る気もなく終日自宅で過ごしました。

何もすることがない上に、株を購入する資金も底をつきました。

自然と週刊経済誌を読むことに。

しかし、これも毎日続けていると面白くないのです。

 執務室の机の左端に積まれた2冊の本に目が行きました。

その中の1冊を読了することにしました。

 私には少々難解であまり面白くも感じず、その時までに2週間ほど過ぎていたものです。

2時間かけて残りの部分を読み切り、その本をやっと読了。

「物価とは何か」渡辺努 著

(物価理論の要諦を具体例から説く、画期的な入門書)で、経済に関する専門家の推奨が最も多い本だったので選びました。

結論として、「物価」というものの定義は学問的には未だ定まっていないというもの。

大学生や若手社会人が2回ほど読む気があるならお勧めです。

 結局私は何も得ることなく、ただ苦しみながら最後まで読んだという事だけが残りました。

もやもやしたままでしたので、もう1冊を手に取りました。

「三流 シェフ」三國清三 著

フランス料理界のカリスマで、2015年にフランスの最高勲章であるレジオン・ドヌール勲章を授与された人の自伝です。

これは面白かった。こちらは一気に5時間弱で読了。

 私とほぼ同じ年齢と、「オテル・ドゥ・ミクニ」を開店させたのも1985年と私のそれより2年早いだけで共通項がありました。

更に読み進めると、仕事に対する考え方がこれまた私が共感できるものばかりでした。

 2022年に絶頂期の上記店を閉め、70歳から自分一人でこなすカウンター8席ほどの店に挑戦するとのこと。

この本は、野望を持つ人にはお勧めです。

「なにくそ負けてたまるか」「気づき」「努力」「運」を味方につければ、成功へ大きく近づけます。

恐らく、数か月先まで予約でいっぱいになると思いますが、一度は訪れたいと考えています。

 

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