笑っちゃう
日本銀行が5月29日(月)に2022年度の決算を発表しました。
最終利益が何と2兆875億円にのぼったそうです。
この金額は、日銀法が施行された1998年以降で最高の利益でした。
要因は、上場投資信託等の運用益や国債の利息収入。
国へ納付した金額も1兆9831億円と過去最高。
経営者目線でいうと、素晴らしい実績です。
以前にも記述しましたが、多くの批判を受けた黒田総裁の手腕の方が正しかったのです。
経営は「結果を出してなんぼ」の世界です。(当然遵法精神を逸脱してはいけません)
途中の経過が宜しくないと、袋叩きのように非難が渦巻くのが日本人の悪い癖だと思います。
メディアがポピュリズムと大衆迎合に偏っていることは、私は常に感じています。
だからこそ、大抵のTVは見ないことにしているのです。
ネットに笑える記事が掲載されていました。
上記日本銀行の決算発表についてのものです。
「TBS ニュース」の内容がそれです。
簡単に言うと、保有している国債が長期金利の上昇(債券価格下落)によって、含み損を1571億円抱えているというもの。
最終利益のことには触れずに、このことのみが記載されていました。
この会社にも、経済と経営に詳しい人はいるはずです。
国債や社債の債権等は、満期まで保有すれば損は発生しません。
それも、国債保有残高に対して、大した割合でもないのです。
TBSの社員と言えば、恐らく高学歴でエリート軍団な気がします。
この様な文章が拡散されると、立派な会社も大したことはないと、評価を下げかねません。
恐らく、次のような資本主義における一番簡単なことも理解できていないと思います。
『インフレは企業業績と株価にとってはプラス。国民生活にとってはマイナス』