好きと仮説

 ふと自分の人生を振り返った時に、「好きと仮説」が私の根幹をなすことに最近気づきました。

私のことを書いても何の役にも立たないし、面白くもないと思うのですが、如何に『好きと仮説』が重要かを知ってもらうためにしばし我慢してください。

脱サラする時に何の業種を選ぶか迷いました。

好きだったテニスかバイクの関連の二つに絞り込みました。

テニスに関しては、当時勤務していた会社の先輩でテニスの大学チャンピョンの経験者に相談しました。

相談後間髪入れずに「止めた方がいい」。

 そこでバイクに絞りました。ただ開業資金はあまりありません。そこで、東京ではバイクのタイヤ専門店が繁盛していたので、それをやることに。

タイヤに関しては、富士スピードウェイや鈴鹿サーキットで、雨の量に合わせてスリックタイヤに自分の感覚で手で溝を掘っていましたので、経験と知識はありました。

どこで開業するか、ここで仮説が出てきます。

 私の故郷の熊本や魔ダムの小倉を最初に考えましたが、そこでやると甘えが出るのと失敗した時の恥ずかしさがネックに。

二人の故郷の中間点で、九州最大の商業地で且つ私の憧れでもあった福岡の地が、需要の大きさでは一番と仮説を立てたのです。

この福岡の地とバイク業界を選んだことが最大の運の良さでした。

 福岡市内に住むことで、福岡市内の不動産事情を肌で感じることが出来、バイク業界に飛び込むことによって、二輪業界の古い体質に気づくことができました。

それからは、仮説の連続で後は色んなことを実行すれば良いだけだったのです。

 2023年3月15日付けの西日本新聞に面白い記事が掲載されました。

「校区 ブランド 六本松・別府で不動産高騰」「マンションも一戸建ても争奪戦」というタイトル。

修悠館高校、城南高校、西南学院高校、大濠高校という福岡市内屈指の進学校校区であり地下鉄沿線という立地。

 この地区の不動産価格を一変させたのが、九州大学跡地のMJR六本松と書かれていました。

今や、福岡市内のマンションの平均売買坪単価は、中央区で320万円、城南区で255万円とのこと。

 私が5年前にMJR六本松を購入する時には、近辺のマンション販売価格は坪160万円。その時に私が購入した金額は坪200万円。

近場の不動産業者に聞くと、誰もが「こんなに高くて売れるはずもない」というものでした。

その時の私の仮説は、福岡市はアジアの拠点になり得るというもの。当時の香港やソウル、台北に比較しても圧倒的に安い。絶対に買いだというもの。

 今回購入する別府のグランドメゾンは、現在の平均坪単価とほぼ同じ。では何故敢えて借金までして購入したか。

ここでの仮説は、博多駅までの延伸が完了すれば、坪単価は300万円を超える、グランドメゾンのブランドが今後益々高級なものになるとの二つ。

既述しましたが、グランドメゾンは九州では福岡市内しかなく、残りも2棟で終了します。この2棟の坪単価は500万円です。積水ハウスはグランドメゾンのブランド価値を徹底的に上げているのです。

 更に、九州への半導体投資が、日本国内だけでなく海外から超優秀な人材を引き寄せます。

人件費が上がり、富裕層が増えるとどうなるか?

私の仮説では、九州各県の地価は上昇するものの、富裕層はその地には住まず、殆どが福岡市内に住むというもの。

 富裕層にとって家族のことを考えると、マンションでも80㎡以上は最低条件。

今後地下鉄七隈沿線の、茶山・別府・鳥飼の有名ブランドのマンションは80㎡で1億円以上は当たり前になるというのが私の仮説なのです。

 

 

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