FIRE

 この1週間で数年間会っていない人物二人から、同じような内容の電話を貰いました。

一人は、私のサラリーマン時代の2期先輩から。もう一人は私の実の弟からでした。

前者は、副社長まで上り詰めた後に監査役として数年活躍されていましたが、3月の役員会で退職したとのこと。

弟は、今年の6月末で65歳となり退職。

 二人ともに一般的なサラリーマンですから、退職後のことを考えるといってもなかなかぴんと来ないのが本音でしょう。

私は、いつ潰れるともしれない恐怖と長い間戦ってきたので、リタイア後のプランは、それこそ真剣に考え早くからそれに向けて行動もしてきました。

結論は、単なる貯蓄だけでは、老後に苦労するというものでした。

10年ほど前から、老後の金融資産はバランスが重要と気づいたのです。

 給与所得はわずかでよい。そこで私はこの7年ほど会社からもらう給与は、平均すると新入社員のそれよりも低いものにして実験を行いました。

それに年金を加え、支出を極力抑え、余剰資金を株式投資を行い、資産を増やす。それらのお金で不動産を購入。

この結果、『年金所得+給与所得+不動産所得+配当所得』が自分のベストだと思えるようになりました。

年々配当所得が増えるのが楽しみになってきました。理想は、この配当所得だけで、年間をゆとりをもって過ごすことです。

 最近、欧米を中心にグローバルな広がりを見せるのが、「FIRE」という概念だと知って驚きました。

まさしく私が10年ほど前に考え出した資産形成そのものだったからです。

 これは、「Financial Independence (経済的自立)、Retire Early(早期退職)」の略。

今までの早期退職は、かなりの金融資産をもって、それを取り崩しながら生活を送る意味合いが強かったものです。

ごく限られた富裕層しかできないものでした。

 しかし、このFIREの概念は、無駄なお金を使わず、元本を減らすことなく、不動産所得や配当所得で生活をするというもの。

このFIREのために必要な金融資産は、「年間支出の25倍」が指標だそうです。

2019年の総務省の家計調査における1世帯当たりの平均支出は、年間で約300万円。

つまり7500万円の金融資産を持てば、何とかなるのです。

 とてつもない金額のようですが、10年~20年スパンで考えると、株式投資をきちんと行えば可能な金額だと感じました。

 最近、住友ゴムの配当金が4万円ほど入ってきました。配当金狙いだけでしたので、すぐに売却して利益は約2万円しかありませんでしたが、元本は減らずに6万円が手元に残ったのです。

マークイズで孫達4人におもちゃを買ってあげて、息子達2家族と一緒に夕食をとっても十分におつりがくるし、『じいじ』の株は上がるのです。

 

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